「教師とか向いてそう」
身体を伸ばしながら私の口から出た、そんな何気ない言葉。
それに知世もお兄ちゃんも一瞬だけ固まった。
……?なに?
「……じゃ、教師になろっかなー」
「え、ノリ軽!」
「嘘嘘。俺進路決めらんないから」
知世のどこか諦めたような目に、疑問を持つ。
……どういうこと?決めらんない?なんで……?
知世をどこか心配そうな目で見るお兄ちゃんに、余計心のどこかで引っかかる。
……モヤモヤする。簡単に聞けないことにも、意味を理解できない私にも。
そんな私を気にせずに、知世とお兄ちゃんはさっきとは変わって笑顔で話していて。
…いつか知れたらいいって思うけど、話したくないんだろうな。
そう思いながら、よし!と切り替えて問題の続きを解き始めた。
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それから月曜日。
……ない。

