二週間後の土曜日。


「ふわぁ〜あ」


ダラダラとゆっくり寝て、グーッと身体を伸ばす。
……やっぱ休日の朝最高。

そう思ってチラッと時計を見ると、針は十時を指していた。


ベッドから立ち上がってパジャマのまま部屋を出る。

階段を降りて真っ先に洗面所に向かい、手洗いうがい顔洗い、そしてスキンケアをする。

……やっぱまだ眠いな。なんで休日って永遠に眠れそうなんだろう。

鏡に映るまだ眠そうな自分を見ながら欠伸をして、リビングに向かおうと洗面所を出た。


「おは……っ、え」


リビングのドアを開けて目を擦りながらおはようと言おうとすると、思わずピタッと身体を止めた。

なぜなら、リビングにいたのはお兄ちゃんだけではなかったからだ。

……え、今日土曜日だよね?なんで知世がいんの?


「あ、おはよう」

「なっ、んでいるの……朝なのに」

「テスト勉強。もう十時だけど」