見せかけロマンチック




呆れたように笑う知世に、私は手でピースをしてニッと笑って。

もういいや!一々凹む必要なし!お兄ちゃんやってやれ!!


「私みたいないい女、悪く言うとか馬鹿みたい!」

「ぶは…っ!そうだな」


吹っ切れたようにフン!と怒り出す私を見て知世は笑って頷いた。

やっぱこっちの私の方が、らしくていいっしょ!



少し気持ちを吐き出したからかスッキリして、グーッと腕を伸ばして大きく息を吐く。

すると、知世がそういえば、とでも言うように私を見て。


「で、なんだったわけ?お昼の呼び出し」

「は?お昼……っ、え!?」

「…なんだよその反応」


お昼……?と思い出した瞬間、お昼の知世のことを思い出して動揺してしまう。
お前のせいだろがい……!!


「っ、えーっと、確か、球技大会のこと…だったかな?」

「曖昧だな。それだけ?」

「…えっと……」


全然聞いてなかったから……!!
思い出そうと頭を捻っても、あの時の私はボーっとしすぎてた。