私が答えると、心菜ちゃんは少しホッとしたような顔をした。
「そうだったんだ。でもみんな蒼木先輩がいるのに朱里ちゃんが竜くんと浮気してるって言ってるよ」
「そんなぁ」
「ほら、クラスの中でも仲良さそうだったし」
「あれは、竜くんがまだ学校に慣れてないし隣の席だから面倒を見てるだけだよ」
「だよね。私もそう思うんだけど、そうは思わない人もいるみたいだから気を付けて」
「うん」
返事をし、私はスマホをチラリと見た。
いったい誰がこんな写真を撮ったんだろう。
でも私は別に竜くんとは何もないし、こんなウワサ、すぐに消えるよね?
そう思っていたんだけど、数日もしないうちに、私が竜くんと浮気しているというウワサは学校中に広まってしまった。
「ねー、見て、あの子」
「全然可愛くないじゃん」
「ブスのくせに浮気するなんて最悪」
「蒼木様と付き合えるだけでも奇跡なのに信じられない」
廊下を歩いているだけで、心ない声が飛んでくる。
ど、どうしようっ……。
結局、私は一日中身を縮こまらせながら過ごすことになってしまった。
「そうだったんだ。でもみんな蒼木先輩がいるのに朱里ちゃんが竜くんと浮気してるって言ってるよ」
「そんなぁ」
「ほら、クラスの中でも仲良さそうだったし」
「あれは、竜くんがまだ学校に慣れてないし隣の席だから面倒を見てるだけだよ」
「だよね。私もそう思うんだけど、そうは思わない人もいるみたいだから気を付けて」
「うん」
返事をし、私はスマホをチラリと見た。
いったい誰がこんな写真を撮ったんだろう。
でも私は別に竜くんとは何もないし、こんなウワサ、すぐに消えるよね?
そう思っていたんだけど、数日もしないうちに、私が竜くんと浮気しているというウワサは学校中に広まってしまった。
「ねー、見て、あの子」
「全然可愛くないじゃん」
「ブスのくせに浮気するなんて最悪」
「蒼木様と付き合えるだけでも奇跡なのに信じられない」
廊下を歩いているだけで、心ない声が飛んでくる。
ど、どうしようっ……。
結局、私は一日中身を縮こまらせながら過ごすことになってしまった。


