休み時間のチャイムが鳴る。
ボール片手にかけていく活発な男子たちに、スマホを片手に好きなアイドルや最新コスメについておしゃべりを始める女子たち。
私と心菜ちゃんはというと、真面目な女子のグループに交じり、次の授業の宿題について話していた。
ガラリ。
すると急に教室の戸が勢いよく開いた。
「道を開けなさい! 蒼木様が通るわよ!」
「そこの男子、邪魔よ!」
「このクラスの学級委員長はだれ!?」
腕に「生徒会執行部」の腕章をつけた三人の女子が叫んだ。
な、何? この子たち……。
心菜ちゃんがビクビクしながら手を挙げる。
「あ、あの、学級委員長は私ですけど……」
「あなたが学級委員長?」
生徒会執行部の女子がジロリと心菜ちゃんをにらむ。
「何をしているの! 蒼木様にわざわざクラスの中まで足を運ばせる気!?」
「早くこっちへ来なさい!」
三人の女子にすごまれ、心菜ちゃんは教室の入り口へと慌てて走って行った。
……な、何あれ?
私たちがあ然としていると、一人の背の高い男子生徒が教室に入ってきた。
「別に、わざわざ呼ばなくても俺の方から行ったのに」
サラサラの黒髪に、色白の肌。大きくてきれいな瞳に、スッと通った鼻すじ。
男子に興味のない私でも知っている有名人。
生徒会長の蒼木先輩だ。
ボール片手にかけていく活発な男子たちに、スマホを片手に好きなアイドルや最新コスメについておしゃべりを始める女子たち。
私と心菜ちゃんはというと、真面目な女子のグループに交じり、次の授業の宿題について話していた。
ガラリ。
すると急に教室の戸が勢いよく開いた。
「道を開けなさい! 蒼木様が通るわよ!」
「そこの男子、邪魔よ!」
「このクラスの学級委員長はだれ!?」
腕に「生徒会執行部」の腕章をつけた三人の女子が叫んだ。
な、何? この子たち……。
心菜ちゃんがビクビクしながら手を挙げる。
「あ、あの、学級委員長は私ですけど……」
「あなたが学級委員長?」
生徒会執行部の女子がジロリと心菜ちゃんをにらむ。
「何をしているの! 蒼木様にわざわざクラスの中まで足を運ばせる気!?」
「早くこっちへ来なさい!」
三人の女子にすごまれ、心菜ちゃんは教室の入り口へと慌てて走って行った。
……な、何あれ?
私たちがあ然としていると、一人の背の高い男子生徒が教室に入ってきた。
「別に、わざわざ呼ばなくても俺の方から行ったのに」
サラサラの黒髪に、色白の肌。大きくてきれいな瞳に、スッと通った鼻すじ。
男子に興味のない私でも知っている有名人。
生徒会長の蒼木先輩だ。


