妖狐少女と御曹司～最強女子は御曹司くんのニセ彼女!?～

　私はあっけにとられつつも、蒼木先輩の交際計画書を受け取った。

　そこには

　・一緒に登校する
　・一緒に下校する
　・毎日電話かメールをする
　・土曜日か日曜日、いずれかにデートをする

　という項目がずらりと書かれていた。

「うわぁ……お前、本気？」

　私の横から計画書をのぞきこんだ涼間先輩があきれ顔をする。

「何かおかしいところでもあるか？」

　蒼木先輩が首をかしげる。

　私は必死で首を横に振った。

「い、いえっ、おかしくないです！　むしろこうしてくださった方がやることが分かりやすくていいですっ！」

　私たちはあくまでビジネス的な関係で、普通の彼氏彼女じゃない。

　だからこうしてやることを書いてくれた方が私にとっても分かりやすくていい。

「良かった」

　蒼木先輩がホッとした顔をする。

　そこへお母さんがお水を持ってやって来た。