「このパソコンからだと、なぜか先生しか見れないはずの生徒名簿が見れるんだよね。そこからデータを引っ張ってきて作ったんだ。すごいでしょ?」
自慢気に言う涼間。
それは違法行為じゃないのか?
あきれる俺をよそに、涼間は目にも止まらぬ速さでパソコンを操作していく。
「えーっと、ここに『ボブヘアー』っていれて検索っと。ほら、もう候補が何人か見つかったよ」
「本当か!?」
俺は大急ぎでパソコンの画面を見た。
「ほら、この子じゃない? インフルエンサーで美人だって有名な加藤さん」
画面にはボブカットの女子が映し出されている。
確かに目鼻立ちは整っているが俺には他の女子とさほど変わった何かはないように見えた。
「いや、この子じゃない」
「そっかぁ。じゃあ、この子かな。テニス部の鈴木さん。それとも野球部マネージャーの田中さんかな」
涼間が次々とボブの女の子を見せてくれるけれど、どれも俺の探している「あの子」じゃない。
「……ちがう」
自慢気に言う涼間。
それは違法行為じゃないのか?
あきれる俺をよそに、涼間は目にも止まらぬ速さでパソコンを操作していく。
「えーっと、ここに『ボブヘアー』っていれて検索っと。ほら、もう候補が何人か見つかったよ」
「本当か!?」
俺は大急ぎでパソコンの画面を見た。
「ほら、この子じゃない? インフルエンサーで美人だって有名な加藤さん」
画面にはボブカットの女子が映し出されている。
確かに目鼻立ちは整っているが俺には他の女子とさほど変わった何かはないように見えた。
「いや、この子じゃない」
「そっかぁ。じゃあ、この子かな。テニス部の鈴木さん。それとも野球部マネージャーの田中さんかな」
涼間が次々とボブの女の子を見せてくれるけれど、どれも俺の探している「あの子」じゃない。
「……ちがう」


