蛇の妖怪を封印し、私と凪季は再び付き合うことになった。
戻ってきたいつもの日常。
「朱里、行こう」
凪季が私に手を伸ばす。
「うん」
私は凪季の手を取り一緒に歩きだした。
向かった先は近所でも有名な大豪邸、蒼木家。
つまり、私は初めて凪季のお家におじゃますることになったの。
「わあっ、ここが凪季のおうち!?」
私は校門みたいに大きな蒼木家の門を見てあんぐりと口を開けた。
すごいっ。想像してたよりもずっと大きい!
大きいのは門だけじゃない。
門の隙間からのぞくのは公園のように大きな庭。
木々の間に浮かぶように見えるおうちもすごく大きい。
何棟にも分かれた和風の邸宅は、まるで高級旅館か何かみたい。
私が目をぱちくりさせていると、凪季が手慣れた様子でインターホンを押した。
「今門を開けてもらうから待ってて」
凪季がインターホンを推すやいなや、門が自動で開く。
「お帰りなさいませ、おぼっちゃま」
品の良い中年女性が頭を下げる。
「さ、入って」
「う、うん。おじゃましまーす……」
私はおずおずと凪季の家へと入った。
今のは……『おぼっちゃま』って言ってたからお母さんじゃないよね?
ってことは、メイドか使用人……なんだろうか。
ひゃあ、使用人がいるだなんて、さすが日本有数の大企業の御曹司!
私……本当にこの家に入っていいのかな?
場違いな気持ちでいっぱいになりながら、私は大きなシャンデリアに照らされた広い玄関に靴をそろえた。
戻ってきたいつもの日常。
「朱里、行こう」
凪季が私に手を伸ばす。
「うん」
私は凪季の手を取り一緒に歩きだした。
向かった先は近所でも有名な大豪邸、蒼木家。
つまり、私は初めて凪季のお家におじゃますることになったの。
「わあっ、ここが凪季のおうち!?」
私は校門みたいに大きな蒼木家の門を見てあんぐりと口を開けた。
すごいっ。想像してたよりもずっと大きい!
大きいのは門だけじゃない。
門の隙間からのぞくのは公園のように大きな庭。
木々の間に浮かぶように見えるおうちもすごく大きい。
何棟にも分かれた和風の邸宅は、まるで高級旅館か何かみたい。
私が目をぱちくりさせていると、凪季が手慣れた様子でインターホンを押した。
「今門を開けてもらうから待ってて」
凪季がインターホンを推すやいなや、門が自動で開く。
「お帰りなさいませ、おぼっちゃま」
品の良い中年女性が頭を下げる。
「さ、入って」
「う、うん。おじゃましまーす……」
私はおずおずと凪季の家へと入った。
今のは……『おぼっちゃま』って言ってたからお母さんじゃないよね?
ってことは、メイドか使用人……なんだろうか。
ひゃあ、使用人がいるだなんて、さすが日本有数の大企業の御曹司!
私……本当にこの家に入っていいのかな?
場違いな気持ちでいっぱいになりながら、私は大きなシャンデリアに照らされた広い玄関に靴をそろえた。


