「月ちゃん。男装する準備はできた?」
私は心の中で苦笑い。
切り替えがはやすぎるんだって。
「…もう。…いつでもいいよ」
「じゃあこれ、俺の制服。家で着てきて。あと黒いマスクね」
「はーい」
家に帰って、着替えてみると、
「……ブカブカ」
とりあえず足の裾の部分と、袖をまくる。
そして、黒いマスクをする。
これで完璧…かな?
あとは髪だよね。
まずはポニーテールにして、巻きつけ、毛先をゴムで結ぶ。
巻き込んだ髪をピンでバランス良く固定したら…ボブみたいになった!
ちょっと髪が長い男子ってことで…ごまかせるよね…?
家を出て、流星に見てもらう。
「あっ、いいんじゃない⁉︎ それで黙っておけば、クール男子的な感じでごまかせると思う!さっそく侵入しようか」
「ドキドキするね」
「おしのびデートみたいだな」
デートって‼︎‼︎‼︎
今、絶対顔赤くなってる!
「俺から離れないで」
「う、うん…」
下駄箱から入って、サッと身を隠す。
「休日の学校は生徒会とかが使ってるんだ。バレないようにしないと。……誰か来た!ほら、こっち来て」
手招きされ、流星が、かがんだ私の背中に手を置く。
「心配しなくていいからね。何かあったら俺が守るから」
「ありがとう」
2人で息をひそめていると、足音が近づき、次第に遠のいていった。
「第一関門クリア」
「だね」
用心深く廊下を進み、足音を立てないようにする。
「あれっ、輝夜先輩じゃないっすか!お久しぶりです!どうしてここに?」
いきなり死角から現れた男子が、流星に声をかけた。
私はバレないようにうつむいて、顔を隠した。
「あぁ、大地(だいち)。久しぶりだな。担任に挨拶ができてなかったから…」
大地と呼ばれた男子は、私を横目で見たあと、
「そういうことっすね!」
と元気よく答えた。
「あれから、俺、トップの座に立ったんすよ。輝夜先輩みたいには無理っすけど、頑張ってます」
「そうなのか。頑張れよ」
「はいっ!」
そう言うと大地さんは走って行った。
「アイツは、球磨川(くまがわ)大地。俺がこの学校の頃の手下だった」
「へぇ〜!いい人そうだったね」
「うん、アイツ、すごくいいヤツだったんだ。あ、もうすぐ職員室。ここの階段で待ってて」
流星が階段をのぼっていき、私はその下で待った。
私は心の中で苦笑い。
切り替えがはやすぎるんだって。
「…もう。…いつでもいいよ」
「じゃあこれ、俺の制服。家で着てきて。あと黒いマスクね」
「はーい」
家に帰って、着替えてみると、
「……ブカブカ」
とりあえず足の裾の部分と、袖をまくる。
そして、黒いマスクをする。
これで完璧…かな?
あとは髪だよね。
まずはポニーテールにして、巻きつけ、毛先をゴムで結ぶ。
巻き込んだ髪をピンでバランス良く固定したら…ボブみたいになった!
ちょっと髪が長い男子ってことで…ごまかせるよね…?
家を出て、流星に見てもらう。
「あっ、いいんじゃない⁉︎ それで黙っておけば、クール男子的な感じでごまかせると思う!さっそく侵入しようか」
「ドキドキするね」
「おしのびデートみたいだな」
デートって‼︎‼︎‼︎
今、絶対顔赤くなってる!
「俺から離れないで」
「う、うん…」
下駄箱から入って、サッと身を隠す。
「休日の学校は生徒会とかが使ってるんだ。バレないようにしないと。……誰か来た!ほら、こっち来て」
手招きされ、流星が、かがんだ私の背中に手を置く。
「心配しなくていいからね。何かあったら俺が守るから」
「ありがとう」
2人で息をひそめていると、足音が近づき、次第に遠のいていった。
「第一関門クリア」
「だね」
用心深く廊下を進み、足音を立てないようにする。
「あれっ、輝夜先輩じゃないっすか!お久しぶりです!どうしてここに?」
いきなり死角から現れた男子が、流星に声をかけた。
私はバレないようにうつむいて、顔を隠した。
「あぁ、大地(だいち)。久しぶりだな。担任に挨拶ができてなかったから…」
大地と呼ばれた男子は、私を横目で見たあと、
「そういうことっすね!」
と元気よく答えた。
「あれから、俺、トップの座に立ったんすよ。輝夜先輩みたいには無理っすけど、頑張ってます」
「そうなのか。頑張れよ」
「はいっ!」
そう言うと大地さんは走って行った。
「アイツは、球磨川(くまがわ)大地。俺がこの学校の頃の手下だった」
「へぇ〜!いい人そうだったね」
「うん、アイツ、すごくいいヤツだったんだ。あ、もうすぐ職員室。ここの階段で待ってて」
流星が階段をのぼっていき、私はその下で待った。

