離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

「神の怒りは恐ろしいな。」
静まり返った部屋で、
エドリックがボソッと呟いた。
「あぁ。俺もあれは初めて見た。自業自得とはいえ、内心ちょっと同情してしまったよ。」
ガブリエルも苦笑いだ。

「ステュクスと契約してしまったエディも、一歩間違えばあぁなるかもな。」
ガブリエルの言葉に
そうだったと我に返ったエドリックだったが、
自分以上に顔面蒼白になっているのがエレオノールだ。
「大丈夫だ。私は守れない約束はしない主義なんだ。」
エドリックが諭すと、
エレオノールの表情も随分和らぐ。

ノアル・ヴェイルの森で
トロールからエレオノールを助けて以来、
エレオノールが随分と自分に心を許してくれているようで
エドリックは気分が良い。
もしかしたらと期待せずにはいられなかった。

「そうそう、これはミレイナから聞いたんだけど。」
ガブリエルが意味ありげに声のトーンを下げるので
エドリックも思わず顔を近づけて耳をそばだてる。
「あの森で捕らえられたドラゴニアの兵士たち、どうなったと思う?」
ガブリエルがわざわざこう聞くということは、
彼らにも何らかの神の罰が下ったのだろう。
しかし、エドリックには皆目見当もつかない。