離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

こうして、
ドラゴニア帝国のフィオルガルデ連邦への侵略は
完全なる敗北に終わった。
自らの力を過信し、
神を冒涜し驕り高ぶった者たちの末路は
どのようであったか。

ケンタウロスに連れ去られたユリアナは、
バッカスによって
狂気の女マイナデスへと
その身を貶された。
マイナデスとは
酒の神バッカスに仕える者のことだが、
バッカスによって理性を失わされ、
我を忘れて踊り狂う狂気の存在である。
ユリアナは自分が何者であったかも思い出せず、
神の奴隷として悠久の刻を生きなければならない。

そして全ての元凶であるマルヴァリス。
この男は軍の最高司令官でありながら
自らの手を汚すことはせず、
自軍の旗色が悪いと判断すると、
妹や部下を見捨てて
さっさとアヴァロン海を脱出しようとした
卑怯者である。
この男をフィオルガルデ連邦側が
見逃すはずはない。

ドラゴニアの軍事拠点を破壊した
スカイフォルド軍は
アヴァロン海に停泊する
ドラゴニア帝国の艦隊にも襲いかかった。
頑丈な作りの艦隊も
ドラゴンの炎には敵わず、
船員たちは我先にと船を脱出する。
その中にマルヴァリスもいた。

マルヴァリスを目ざとく見つけたレイザークは
迷うことなく彼を捕縛し、
フィオルガルデ連邦の盟主たちの眼前に
引きずり出した。