離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

【エレオノール視点】

ブラウニーたちを助けるため、
オルメリアとともに森の中を疾走する。
オルメリアは何も言わないけれど、
ブラウニー達がどこにいるか分かっているのだろう。
迷うことなく駆け抜けていく。
すると突然、オルメリアが足を止めた。

「オルメリア、どうしたの?」
急に立ち止まってキョロキョロし始めたオルメリアに
エレオノールは声をかける。
その時。

木々の間からこちらを見つめる巨大な2つの目に気づいた。
エレオノールは驚きのあまり絶句した。
トロンとした目に、
棍棒を持った巨大な身体。
初めて見るけれどおそらくトロール達だ。
どこからともなく次々にトロール達が姿を現し、
エレオノール達に襲いかかってきた。
オルメリアにしがみつきながら、
エレオノールは必死に頭を巡らせる。
(トロールがなぜここにいるの?彼らは森の奥深くでひっそり暮らしているんじゃないの?性格は大人しくて人を襲わないんじゃなかった?)
『きな臭い匂いがする。おそらく人間に薬を打たれて強制的に興奮させられているようだ。』
突如として、
心の中に不思議な声が響きわたる。
(誰?誰なの?この声は。)
『お前のそばにいるのは私しかいないだろう。』
(これはオルメリアの声なの?)
『そうだ。』