離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

「そうじゃな。」
エルミラスはそう返事をするとともに、
ふらっとよろめいた。
ミレイナが慌てて支える。
「すまんの。グラウス達が来たと思ったら安心して、気が抜けたわい。わしも歳にはかなわんのぉ。」
エルミラスは力なく微笑む。

「ミレイナ、エルミラス様を治療しろ。」
グラウスがミレイナに指示する。
「ゆっくり休んでくださいね。後は我々がしますので。」
そう言いながら、イグネオは早速炎の呪文を放つ。
ミレイナは早速、
エルミラスに治癒魔法を施していく。
「ミレイナの魔法は心地よいな。清らかな水が身体に染み渡っていくようじゃ。」
幾分生気を取り戻したエルミラスが
ミレイナに話しかけた。
「エルミラス様、もうあまり喋らないでください。」
ミレイナは額の汗を拭いながら集中する。
エルミラスはよほど魔力を消耗していたのだろう。
治癒魔法を施すというより、
まるで魔力そのものを吸われているような、
初めての感覚だった。

「ちょっとあれ、妖精たちじゃないの?」
ミネアが1点を指差して叫ぶ。
そこには、ブラウニーたちを袋詰めにした
大きな網を抱える男たちの姿があった。
その中の1人に見覚えがある。
ドレシア公国の公子で、
名前はライガンとか言ったか。
フィオルガルデ連邦を裏切った男だ。