「それが先ほど乳母に確認したら、まだ起きているそうなんだ。ノーラに会うまでは絶対に寝ないと頑張っているらしい。」
「まぁ、そうなの。じゃあシャルロットちゃんのためにも、早く会ってあげないと。」

エドリックはそばに控えていた侍女に
シャルロットを連れてくるように指示を出した。
「シャルロットちゃんはどんな子?」
「少し引っ込み思案だが、気立ての優しい子だよ。おままごとが大好きだそうだ。」
エレオノールがエドリックに
シャルロットのことを色々質問していると、
コンコンと扉を叩く音がして、
乳母に手を引かれたシャルロットがやって来た。

シャルロットを見た瞬間、
天使のような可愛らしさに
エレオノールはメロメロになった。
色白で父親譲りのブルーグレーの瞳は
くりくりとしていてなんとも愛らしい。
ブロンドの髪はくるくるっとカールして
ふわふわと広がっていた。
(なんて可愛いの・・・)
エレオノールは膝をつき、
シャルロットに向かって手を広げる。
するとシャルロットは乳母から手を離し、
トコトコっと走って
迷うことなくエレオノールの胸に飛び込んだ。