離婚してから始まる恋~念願かなって離婚したら、元夫が私を追いかけて辺境までやってきました~

エドリックはお昼前に
アルドヴァール大公宮殿に到着した。
軍服をバッチリと着こなし、
爽やかな笑みには一部の隙もない。
出迎えたガブリエルとガッチリ握手をし、
抱擁を交わす。
「ガビ、結婚おめでとう。いよいよ明日だな。」
「ようやくというべきなのかな。まぁ新郎の俺よりなぜか緊張しているのが近くにいるから、逆に冷静だけどね。ノーラ、何コソコソしてるんだ。」
ガブリエルに名前を呼ばれて、
エレオノールはドアの陰から姿を現す。
レモンイエローの涼やかなドレスに
身を包んだエレオノールを見て、
エドリックは自然と頬を緩めた。
「エレオノールも久しぶり。元気そうだね。」
「陛下もお変わり無いようで。軍服もとてもお似合いです。」
「ありがとう。」
「エディも長旅疲れただろう。今日はゆっくりしてくれ。ノーラ、案内してあげなさい。」
ガブリエルが気を利かせて、
エレオノールとエドリックを2人にしてくれた。
ガブリエルもこの2人が上手くいって欲しいと
内心思っているのだ。

ガブリエルがいなくなり2人きりになると、
途端に静寂が訪れる。
(何を話したら良いんだろう。)
頭の中が真っ白になったエレオノールは
とりあえず兄から言いつけられた通り、
エドリックのために用意した客間に案内する。