それから時は過ぎ、
フィオルガルデ連邦を覆う深い深い冬が過ぎて、
新しい生命が芽吹く春になった。
明日はついに
兄のガブリエルとミレイナの結婚式である。
エレオノールは朝からソワソワしていた。
なぜなら、
ヴァリニア王国からエドリックがやって来るからである。
フィオルガルデ連邦各国から
アルドヴァール大公宮殿に招待客が集まっており、
スカイフォルドのドラゴンマスターレイザークもその1人で
エレオノールを冷やかしては妻にたしなめられていた。
「自分がこの前結婚したからって、調子乗りすぎよっ!」
「いやだって、ソワソワしてるノーラが可愛いからさ。恋って良いねえ。」
「ちょっと、恋って勝手に決めつけないでよ。まだ好きとか、そんな全然。」
「いやいや、好きでもない男がいつ来るかなんて気にしないでしょ、普通。気になるってことは意識してんだよ。」
「うーるーさーいーーーー」
レイザークの指摘する通り、
エレオノールはエドリックを意識しまくっていた。
トロールから助けてもらってから
エドリックが割増でカッコよく見えるようになったし、
じっと見つめられると無性にドキドキしてしまう。
冬の間は会う機会がなく、文通を続けてきた。
エドリックは意外に筆まめで、
優しい文体の長文の手紙が送られてくるので
それを何度も読み返すのが
エレオノールの冬のおこもり時間の楽しみだった。
フィオルガルデ連邦を覆う深い深い冬が過ぎて、
新しい生命が芽吹く春になった。
明日はついに
兄のガブリエルとミレイナの結婚式である。
エレオノールは朝からソワソワしていた。
なぜなら、
ヴァリニア王国からエドリックがやって来るからである。
フィオルガルデ連邦各国から
アルドヴァール大公宮殿に招待客が集まっており、
スカイフォルドのドラゴンマスターレイザークもその1人で
エレオノールを冷やかしては妻にたしなめられていた。
「自分がこの前結婚したからって、調子乗りすぎよっ!」
「いやだって、ソワソワしてるノーラが可愛いからさ。恋って良いねえ。」
「ちょっと、恋って勝手に決めつけないでよ。まだ好きとか、そんな全然。」
「いやいや、好きでもない男がいつ来るかなんて気にしないでしょ、普通。気になるってことは意識してんだよ。」
「うーるーさーいーーーー」
レイザークの指摘する通り、
エレオノールはエドリックを意識しまくっていた。
トロールから助けてもらってから
エドリックが割増でカッコよく見えるようになったし、
じっと見つめられると無性にドキドキしてしまう。
冬の間は会う機会がなく、文通を続けてきた。
エドリックは意外に筆まめで、
優しい文体の長文の手紙が送られてくるので
それを何度も読み返すのが
エレオノールの冬のおこもり時間の楽しみだった。



