「…どうしよう。」
「は?」
「ハルのこと好き過ぎてどうしよう。」
「…どうしようって何だ。」
だってさー。
ここまで来ると本当に私はハル以外の人に目が向かないんですよー。
それってどうなの。
「ハルより好きになれる人、絶対出来ないじゃん。」
「最高か。」
「そうなったら私、やっぱ今世で恋愛無理だね。」
「俺得か。」
走って走って。
ソルから奪った城を目指して、長い時間ただ走って。
その間ハルの側にいられることが、触れられることが、嬉しくて仕方ない私。
生きてて良かったと、生まれて初めて心から思える。
…そう思わせてくれるのは、ハルだよ。
「着いたぞ。」
「着いちゃったー。」
「何が不満だ!?」
「ハルと離れるのが不満ー。」
城に着いたのにテンションが下がった私。
もう少し、ハルにくっついていたかったんです。
「馬鹿可愛い。」
「っ!」
先にハルが下馬して私を降ろしてくれるかと思いきや、私を抱えたまま馬から飛び降りた。
「安心しろ、死ぬまで離さねえ。」
「死ぬまでは嫌ー。」
「んだよ!?お前が言ったんだろ!?」
「ハルは極端なんだよー。」
落としたソルの城を見ると、それはそれは立派な城で。
落とすのに苦労しただろうことはすぐに分かる。それをただ私と花見するために落としたと言うんだから、ハルは本当に極端だ。
「落とすの、これしんどかったね。しかも作戦も練らずに行き当たりばったりで、私には絶対落とせない。」
「そうか?俺天才か?」
「…天才…と言うか、力技で押し切ったんでしょ。敗走した兵もいたって報告聞いたよ。」
「かなり散らばったからな。俺を見失った奴は逃げねえと孤立するしかねえし。」
「そんな戦い方しないでよ!?私もうみんなに会わせる顔ないよ!?」
目的も些細なのに可哀想…!!!

