太っ腹だ。
うちのるうは、やっぱり格好良すぎる。
「…るうが独り身でいるの勿体無い。」
「じゃあお前が貰ってくれ。」
「……。」
「…黙るな。余計虚しくなるだ…ろ…?」
黙り込んだ私を不満に思ったるうが文句を言うために、顔を覗き込む。
しかし私の反応がいつもと違い、るうは戸惑う。
「べ、別に…そう言う意味で言ったんじゃ…ないんだけど。」
「……。」
「あーもうごめん!私が悪いっ!」
トキをお嫁さんに貰うと言うのは何ともなかったんだが、るうだと別だ。
だから不意を突かれて染まった頬を隠すように、私は先を歩く。
「…待てって。」
「っ!」
るうがそっと伸ばした手は、私の手を掴む。
そして何事もなかったかのようにそのまま歩き出す。
「これは迷子防止。気にすんな。」
「っき、気にしてない。」
「…。(あーあ。俺にリンを諦める日なんて来ねえんだろうなー。)」
どこか遠くを見ているるう。
繋がれた手は、やっぱり大きくて頼りになる。私の大好きな手だ。
「そろそろ舞始まるぞ。」
「それは大変!お買い物は舞の後にしよう!良く見える場所確保しなきゃ!」
「席は先に取った。」
「相変わらず仕事が早いねー。」
私が褒めると、るうは逆にまた不満そうな顔になる。
「俺、今お前の専属な。お前が望むことに応えられねえでどうすんだよ。」
るうはいつでも無駄に格好良い。
どうしてくれる。そのせいで私の対応の難易度が爆上がりしているんだが。
「…よし、行きましょう。」
「何か言いかけたろ。何だよ。」
「言わない。」
「何なんだよ。態度わりいな。」

