元々この戦はシオンの推奨。
この先の判断も委ねた方がいいのではないかと感じたので、そう言ったんだけれども。
「お前シオンとどう言う関係だ!?」
「どうって?」
「まさかマジでエゼルタに嫁ぐ気か!?」
「…あ。」
とりあえずハルは置いといて。
思い出したことがあります。
「それで言うと、私今度エゼルタのお城に行くの。」
「は?」
「その時、ハルかるうどっちか一緒に来てほしいの。」
「「……。」」
…何故黙る。
黙ったかと思えば、二人は睨み合う。
「俺が行く。」
「お前戦明けで疲れたんだろ。大人しく寝てろ。」
「疲れたのは嘘だ。ひ弱に大事なリンを預けられるわけがねえ。お前こそ茶でも淹れてろ。」
「あ?誰がひ弱だ?」
「リンは俺と行きてえんだよ。」
「話聞いてたか。どっちかって言ってただろ。お前と何て言ってねえ。」
「俺はリンの心が読める。絶対俺だ。」
うるさいなー。
賑やかで懐かしくて嬉しかったのに、少し時間が経つとウザくて仕方ないなー。
「じゃあ読めてねえじゃねえか。」
「ああ?」
「ここは俺だ。譲らねえ。」
「いいや俺が行く。」
どうしようかなー。
しっかり名指しで伝えるべきだったなー。
「じゃんけんしたら?」
「「ふざけんな。」」
お手上げですね。
もうほっときましょう。
「リンっ!」
そんな時、助け舟のように部屋にやって来たママ。
私を見つけてすぐに抱きしめてくれる。
「ママ、ただいまー。」
「おかえりなさい。元気にしてた?」
「元気だよー。アルは?」
「アルは今お勉強中なの。もう時期終わるはずよ。」
ママの匂いも懐かしい気がする。
とても落ち着く、優しい香りは昔から変わらない。

