そんな私の言葉に、この場の皆さんが頭を抱える。
「あ、俺は別に侍らせてねえからな!?」
「別に気にしてないよー。」
「そこは気にしろよ!?」
「何それ。アキト意味分かんない。」
どう伝えれば良いんだと、語彙力のないアキトが言い淀むので。
私は問題ないと伝えた。
「どうせアキトは私が好きなのに、そんなの気にしてどうしたらいいの?」
「どう…って…。」
「好きじゃない人だから遊んでるんでしょ?」
「…お、俺が悪かった!!!」
突然私に頭を下げたアキトさん。
いや、悪いことをされた覚えはないので謝られても困るんだが。
「じゃあもう私これで。」
「待て待て!トキ、お前笑ってねえで止めろ!?」
「リンが面白いから、つい。」
「ついじゃねえよ!」
「ねえ、リン。鬼人の戦話でもしながら少し飲まない?」
「飲むっ!」
ハルの話だと言われると、大人しく席に座る私を許してください。
戦場でのハルの勇姿、聞きたいじゃないですか。
「進軍始めてすぐにさ、鬼人城落としたじゃん。その後軍の足が乱れたんだけど。」
「あーあの訳わかんない城ね。」
「やっぱリンにも読めなかったの?」
「ハルの戦なんて読めた試しないよー。ハルの頭に軍略なんて存在しないから、そもそも読むものがないの。」
それで勝ってしまうんだから、トキや私からすればこれ程恐ろしいものはない。
敵になると勝てる気があまりしない。
「…通りで、あの布陣か。」
「えーどんなだった?ハル怪我してない?」
「もう突撃特化の見たことない布陣だった。そんなに大きな怪我はなさそうだったよ。」
「ううー、私も見たかったー…。」
戦場を掛ける疾風の如く、格好良かったんだろう。
ああ!見たかった!!!

