「麻薬の中毒には気を付けて。」
「…お互いな。」
恋敵同士だなと、レンは思ったと同時に思い出す。
「あ、一人で来ようと思ったんだけど。一緒に行くって聞かなくてアキトとトキもすぐ来るよ。」
それを聞いて、お店に降りて対応する準備に取り掛かるカイと。
他国の第一将が来るのでおーちゃんもカイの護衛のため下へ降りることになった。
「はー。最近ほんまバタバタ。」
「あの王子よりによって天帝連れて来るって何やねん。」
「王子相手に失礼言うなて。」
二人がお店で待っていると、そんなに時間を空けずにアキトとトキが到着。
「…懐かしいなあ。」
「いらっしゃい。天帝さん酒やんな。」
「あー…後で貰う。」
「さよか?軍師さんは?」
「俺も後で。」
二人揃って、後とはいつだとカイは思った。
「世界一の女に酌して貰う酒が一番美味いに決まってるからなあ。」
ニヒルに笑うアキトを見て。
カイとおーちゃんも、私に会うまで居座る気だと察した。
「先に依頼してたの終わらせとこうかな。」
「あ、今回白狼から連絡ないけど。別日やろか?」
「俺も連絡取れないんだよね。」
「…さよか。」
と言うことで。
ここからはお仕事のお話をして、私が起きるまでの時間を潰すはずだったが。
そんな話が終わっても目覚めないもので。
「リン遅え。」
「アキトに会うの嫌なんじゃない?」
「何でだよ!?」
「うるさいから。」
案の定ギャーギャーとアキトが騒ぐので、上からレンが注意するために降りて来る。
「アキトうるさい。」
「ほらね。」
「お前のせいだろ!?」
レンの医術師としての見解で、私はこのままで問題なしと判断された。
「また何かあったら連絡ください。」
「お前帰んのか?」
「リンのことで頭一杯で、城の患者の様子見て来るの忘れたから帰る。」
「会わねえのか?」
会いたくないかと言われれば、それはこのまま留まって一瞬くらいは会いたいと思っているが。
この医術師としてのプロ意識は本当に目を見張るものがある。
「…回復後の様子も気になるので、起きたら一度城に来るように伝えてもらえます?」
「それは構わへんけど。」
「じゃあ、アキトとトキもまたね。寝起きのリンにあんまり無理させないでね。」
「了解ー。」

