おーちゃんの気持ちは嬉しい。
嬉しいけど、それに応えてあげられないからともう落ち込んではいけないことを知った。
これがおーちゃんの選んだ生き方ならば、私がそれを阻むことはしていけない。そうカイに言われたから。
「これうま。」
「……。」
美味しそうにパクパクと食べ進めるおーちゃんに倣い、私も食べたいが。
腕が重いんだ。ぷるぷるするんだ。
「ぶははは!お嬢おもろい!!」
「わ、笑わないでっ!」
ぷるぷる震えながらも美味しそうなお料理に箸を伸ばすと、お腹を抱えて笑われる始末。
「はーおもろ。」
「おーちゃん嫌い。」
「ほれ、これで機嫌直し。」
私の狙いのお料理をおーちゃんが取ってくれて、そのまま口に運んでくれる。
この歳で介護が必要になると思わなかったな。
「…んま。」
「〜っ。」
「…何でおーちゃんが照れてるの。邪。」
「はあ!?」
こうして賑やかに二人でご飯を食べて。
普通に過ごすだけで、現状体力を削られ続けている私は徐々に瞼が重くなる。
「眠い。」
「食った後はすぐ寝るんか。子供か牛かどっちや。」
「子供は嫌だから牛でいい。」
「普通逆やろ。」
身体は重いが、確かに若干慣れた感じはする。
少しずつだが動かせるようになってきた身体をどうにか動かして、そのままベッドにダイブ。
…もういつでも寝れるー。
「ほな俺は部屋戻るわな。」
「んー。」
「追手のこともあるし、お嬢剣一本ないし。ほんまは一緒におってやりたいとこやけど。さっきの今で手出さへん自信もないしな。大人しく寝とき。」
「…おやすみー。」
それがベストだと私も思った。
そうしてもらわないと、たぶん。睡眠にまで支障をきたし兼ねない。
…だってもう、おーちゃんが可愛くない。

