これでもう、確信した。
「けど襲い倒すと戦争起こりそうやもんなー。」
「い、良い加減離してよっ!?」
「起こったら俺の不始末やし絶対戦出なあかんくなるなー。相手どこやろか。」
「無視っ!?」
確信して、私は会ったこともない天国のヒマリさんに共感に近いものを感じていた。
「アレンデールとセザール、ほんでエゼルタか。連合軍やとしんどいなー。」
「その布陣はしんどいで済まないよ!?」
「まー関係ないか。」
「関係ないとは!?」
きっと、ヒマリさんは抗えなかったんだ。
「誰が相手でも、死んでも守ったる。」
このあざとさ全開で向日葵の様に花開く、この笑顔に。
普段の可愛い男の子ではない、この漢気溢れる力強い言葉に。
胸打たれない人がいるなら会ってみたい。
「も、もう無理…です。」
「無理って何やねん。」
「心がお腹いっぱいです。」
「顔もう林檎みたいやで。」
「…うるさい。」
「まだ男慣れするんは難しそうやな。」
そう思うなら、どうか離れてください。
私に落ち着ける環境をください。
「ほな、明日の稽古に備えて食って寝よか。」
「はい!」
やっと解放された私は、ようやく身体の力が抜けたのを感じる。
「ん…?」
「どないしたん?」
食事を早速食べようとしているおーちゃんに続いて、私も…と思ったのに。
腕が、上がらない。足も重い。

