「…よし。」
ようやくきちんと目を開けた私。
頭の整理が出来ました。
「トキお部屋泊めてくれるのー?」
「あーうん。少しだけにしてね?ちゃんと寝ようね?」
「じゃあ本五冊だけ読みたいなー。」
「五冊…そこを三に出来ない?」
うーん。
三冊じゃ心許ないけども。
トキ王宮にお出掛けだもんな。無理させちゃダメだよな。
「…三冊にします。」
「それならいいよ。」
「ありがとうー。」
嬉しい!まだトキの部屋にいられる!
地図記憶の続きはまた明日以降にして、とりあえず今夜は本を読もう!!!
「こら、今は飯食え。」
「今のるうみたい。」
「今頃になって俺はルイの気持ちが痛いほど分かった気がする。」
「えー何それ。」
るうみたいなことを言うアキトは、るうに大いに共感を覚えたらしい。
それではまるで私が手が掛かる子みたいじゃん。
「ハナちゃんが準備してくれたんだし、頑張って食べます。」
「そうしろ。残すとハナが悲しむぞ。」
「絶対全部食べます!!!」
あんな可愛い子を悲しませるなんてダメです。
そう意気込み私はひたすら食べて食べて食べまくり。お皿が綺麗になる頃にはもうお腹がはち切れそうでした。
「お風呂は…。」
「ハナが上の階の方で準備してる。」
「なんて気の利く子なの…。サク本当に幸せ者だねー。」
「傍迷惑な争奪戦だったからなあ。」
でも今は、みんなサクとハナちゃんを微笑ましく見守っているように見える。
雨降って地固まるってやつか。
「アキトは争奪戦参加せず?」
「そもそもハナはサクが拾って来たし。俺は泥沼争奪戦は嫌いなんだよ。」
「…二人も大変だったんだねー。」
「大変さで言えばお前の方が上だろうが。」
私?私大変なの?
「アレンデールの姫として生まれてセザールに嫁いで、謀反起こして国に帰れば追放されてって。大変じゃねえ要素がねえ。」
「あー。俯瞰で聞けば確かに大変。」
「んで今は国を追われた魔女扱い。お前の人生こそどうなってんだよ。」
「ずっと神様仏様で呼ばれてたからね。それに比べたら魔女とか化け物の方が全然マシ。」
あ、仏様は言われてないか。

