割と時間は掛けなかったはずだが、既におーちゃんが戻って来ていて。
装具と呼ばれた四本のベルトを持っていた。
それを渡されたんだが、これが若干重い。このベルトを四肢に巻くらしい。
「巻くだけ?」
「巻くだけ。」
「それだけ?」
「それだけや。」
…それで強くなれるなら苦労しない。
「邪魔ならんようになるべく上に巻く方がええで。」
「やってー。」
「…お前は箱入りか。」
そう言いながらも巻いてくれるらしい。
まだ濡れた髪を邪魔にならないように軽く纏める。
「腕出して。」
「はいー。」
差し出した腕に装具を巻いてくれる。
「あれ?思ったより重くないかも?」
「次反対の腕。」
両腕装着したが、やはりそんなに支障はなさそうな重さだなー。
これで本当に強くなれるのかーい。
「足も俺がやるん?」
「んー。よろしくー。」
「…さよか。」
めんどくさがりで。自分のことさえ中々自分で出来ないままの私は何も考えずに了承した。
「……。」
「……。」
お借りしていたローブ調のルームウェアを、捲り上げられた時。
見事に私は硬直した。
ピタリと固まった私を無視して、おーちゃんが太腿に触れる。
「っ…!」
「……。」
おーちゃんは何故そんな冷静に巻いてるの!?
え!?私が考えすぎ!?変態!?
「〜っ!!!」
考えれば考える程。
自分が不純すぎて恥ずかしい。
「…はぁ。最後の一本自分でやるか?」
「は、はい…っ。」
やりますとも。やらせてください。
だってもう…。
穴があったら入りたいくらい恥ずかしい。
「…どうや?」
「あ、うん。ちょっと重いけど…。動けない程ではないかな。」
四本の装具を全て装着し、軽く動かしてみるが大して強くなってる気はしない。
「今はそうやろうな。軽く慣らしたいとこやけど、お嬢の顔割れとるなら下手に外出られへんな。」

