「一ヶ月後で言えばちょうど魂祭か。」
「何それ?」
「あ…。今のなし。ごめん忘れて。」
「えーなになに!?」
魂祭って、つまりお祭りってこと!?
「死者の魂を送る祭だ。俺と行った街での催し…つまり祭りだな。」
「ちょっとアキト、言わないでよ。」
お祭りなんて絶対楽しい!絶対行きたい!!!
私の目はそれはそれは輝きます。
「うわ、もうキラッキラじゃん。ただでさえ人多いのに魂祭の日なんて冗談じゃない。」
「トキ。」
「無理無理。せめて普通の日にしよ。」
「私お祭り行きたい。」
「それは他の人と行って来て。俺はいい。」
頑なに嫌がるトキ。
ここで私は策を講じる。
策とは言っても、試したことがある相手はハルしかいないので成功率は未知。
「トキ。」
「……ん?」
私はトキの手を握る。
「私のお願い、聞いてほしい…。」
出来る限り目を潤ませて。
出来る限り上目遣い。
そして出来る限り至近距離で。
「っちょ…っと。」
「だめ?」
「分かったから!それやめて!!」
よし。
これしばらく使える手法だな。伝授してくれたるうに感謝だ。
もちろんるうは、こんなことに使うとは考えもしなかっただろうが。
「やったー!これでお祭りの日に海に行けるー!」
「…最悪だ。」
私はテンションが上がる。
そしてそのテンションのまま、気になっていた地図を眺めることにしました。

