この森の雰囲気。
何故だか不思議な感じがする。
「ねえねえ、どんな用事なの?」
「大したことあらへんよ。供物するだけや。」
「お供物?祠でもあるの?」
「似たようなもんやな。」
へー。
こんな森の奥地に祠か。一体何を祀っている祠なのか興味深い。
辺りを観察しながら進むと、一箇所だけ開けた場所があるのが分かった。
「……ん?」
目的地かと思いその場に歩みを進めた…が。
祠らしき物はなく。なんとここに来て行き止まり。
「ねー、祠なんかない……よ…。」
私は、ここで何かを察知。
何かは分からない。
けど、確かに何かは感じる…気がする。
「こっちや。」
「…ね、カイ…ちょっと待ってっ!」
「どしたん?」
カイの腕をグイッと引っ張った。
「あ、ごめ…ん。」
「怖いん?」
怖い?私は怖いのか?
漠然と何かを感じるけれど、それは恐怖とは違う気がする。
「…ううん。何か…嫌な感じがするの。」
人の気配なんてないけれど。
いつものレーダーで探査出来るものとは全く違うものだけど。
…嫌悪感。
確かに私は嫌だと感じた。
「俺の用この先やねんけど、どうする?お嬢ここで待っとくか?」
「護衛を任せてもらったから行く…けど。ここ何があるの?」
「何もないで。供物置いたら帰るし。」
「…そっ、か。」
私はそのままカイに着いて行くことにした。
カイは行き止まりの壁に向かって歩いたかと思えば、壁の一箇所蔓や木の根で覆われた場所を掻き分けて。何と洞窟のような穴の中へ入る。

