また移動経由をしつつ、無事にカイの酒場に戻ると。
開店準備をしているカイと、椅子に座って机に突っ伏しているおーちゃん。
「お嬢、お疲れさん。」
「ただいま。間に合ってよかったー。」
開店に間に合ったとホッとする私の声を聞いて、おーちゃんがガバッと起き上がる。
「お嬢。」
「うん?」
「…おかえり。」
この可愛い生物はなんだ。
「うちのオウスケ可愛いやろ。」
「ご尤も。」
「せやろせやろ。あ、オウスケにアレンデールの鍛冶屋行くん聞いたで。」
「行って来てもいい?」
カイは容易に頷いてくれるかと思いきや。
そこに返事をしたのはおーちゃん。
「連れてくのはええねんけど、お嬢に提案があんねん。」
「提案?」
おーちゃんから私に???
「…俺の弟子にならへん?」
で、弟子。
つまり、双剣の扱いを教えてくれると捉えていいんでしょうか。
「なる!!!」
「早いわ!まだ説明してへんやろ!!!」
「なるなる!絶対なりたい!!!」
「ぜ、なっ…!」
そんなこと悩むまでもない。
説明なんて別に必要ない。
今以上の力を得られるなら、何でもやる。
「お嬢、オウスケがこんなん言い出すん珍しいんやで。」
「そうなの?」
「オウスケの双剣は世界一。これからのお嬢が心配やから使い方教えよう思ったんやて。」
「せ、世界一の師匠!嬉しい!!」
一度手合わせした際、お互い実力を出し切らなかったものの私の優勢で終わった。
おーちゃんの実力はまだちゃんと測れていない。
「そもそも双剣自体そない普及してへんだけや!」
「世界一は否定はしないんだねー。」
「…否定しようにも、俺も俺以上の使い手見たことないし。」
か、かっこいい…!!!

