王宮付近で着陸し、レンが王宮に報告を済ませて戻って来て。
そこからまたレンの城へ飛び、今回は辺りの警戒を済ませた上で城の中のレンの部屋の窓に降り立った。
「ふー…。」
「疲れた顔してる。今夜はゆっくり寝てね。」
「そうするー。」
「俺の我が儘聞いてくれてありがとう。」
「全然いいよ。一応あのお店が今の私の拠点だから、何かあったら来てね。」
安心させたくて言った私の言葉を聞いて、レンは少し複雑そうな顔をする。
「リンは来てくれないの?」
「来る…って、曖昧な返事は良くないよね。」
そりゃあ私もタイミングあれば会いに来ようと思うんだけど。
何せこの先の展開が本当に読みにくい。
「曖昧でもいいからリンの気持ちが知りたい。」
「き、気持ち?」
「俺に会いたいって、また思ってくれる?」
「っ…。」
そんなの。
そんなことを。
わざわざ言わせようとするレンを、私は直視出来なくなってしまう。
「……。」
「…思う、と思う。」
「リンらしいね。」
俯いたままの私の頭にぽんっと手を乗せて、そのまま部屋の奥へ進んでいくレン。
その背中になら、ちゃんと言えるだろうか。
「…たぶん、明日も会いたい…と思う。」
会いたくないなんて寧ろ思ったことない。
だって、レンの側はこんなにも居心地が良くて。安心できる。
呟き紛いに小さく言い放った私だが、それでも恥ずかしくなりすぐに窓から飛び立とうと踵を返す。
「…リン、ごめん。」
「え?」
今度は私の背中にレンが謎に謝って。
途端、私は思わぬ力で後方に腕を引かれる。
そのまま勢い任せに、また鳥籠のように私をその腕の中に閉じ込める。
「れ、レン…?」
「……。」
「どうしっ…!!!」
どうしたのって。
聞き終える前に、レンにしては珍しく力任せに唇が重なった。
「れっ、ん…ッ。」
息も絶え絶えになる程。
熱が溢れる、想いが溢れる…そんなキス。

