何とか持ち直し飛行を継続。
レンはやっぱりどこか楽しそうで、それが私も嬉しいと思える。
「とにかく飛ばして行こう!」
「さっきのおーちゃんって今から会う従業員の人?どんな人?」
「おーちゃんすごく可愛いよー。」
「リンより可愛い人なんてそういないよね。」
「私何て足元にも及ばないよー。会えば分かるけど国宝級に可愛いから。」
「そんな人いるかな?」
信じていない感じのレンだが、会えばビックリするのは確定だ。
でも、おーちゃんがレンを前に果たして大人の対応をしてくれるかどうか。私はそこが不安で仕方ない。
…穏便に済むと良いんだけど。
「一旦降りて途中から馬車で向かうね。」
「うん。」
途中の拠点で、カイが手配してくれていた馬車に乗り換えパルテノン王都へ走る。
王都に着いて酒場までまた一直線に進む。
「ここだよー。」
「綺麗な場所だね。」
「うん。」
一思いに酒場のドアを開ける。
中には案の定カイはおらず、おーちゃんがいた。
…おーちゃん?だよね???
「……。」
「……。」
「…お、おーちゃん?ただいま?」
どんな心境の変化があったのか。
おーちゃんは何故か煙草を咥え、サングラスをかけて、服もワイルド系で。
「お嬢、おかえり。」
「…えっと…うん。」
何からどう声を掛ければいいか分からず、私はパチパチと瞬きするしかない。
そんな中、レンが動いた。
「子供が煙草なんてダメだよ。」
「は…?」
「もう少し大きくなってからね。自分で消せる?」
「こっ…コイツ…!!!」

