少しだけ、怖いような気もした。
さっきの暗闇が、まるで私を飲み込んでしまうんじゃないかと思えて。
「…何で剣握ってるん。」
「へ?」
それは無意識だった。
無意識のうちに、恐怖を感じた私は剣に手を伸ばしていたことに今気付いた。
「…嫌なら言いや。」
「…っ!」
そっと私を抱きしめたおーちゃん。
驚いたのは勿論のこと、どこか安心したのも事実で。私はようやく剣から手を離した。
「おーちゃ…ん?」
「怖かったんやろ?」
「こ、怖くない!」
「あーそうかそうか。」
強がった私の頭をそのままぽんぽんと撫でる。
「お嬢も可愛いとこあったんやな。」
「だから怖くないって!可愛くもない!」
「やっぱお嬢の方が子供やん。」
あなたに言われたくありませんけど!!!
けど年上だし助けに来てもらった手前、何も言えないのが悔しい。
「…私大丈夫だからカイのとこ行こ。」
「ん。」
私から身体を離したおーちゃんは、私の顔を見て呆れる。
「…どこに照れてんねん。」
「てっ、照れてません!!!」
「じゃあ何やねん。」
若干だけ赤くなった顔。
その理由を聞かれるけど私にも分かりません!!!
不意に抱きしめられたことも、可愛いと言われたことも、少しだけ怖かったことがバレてしまったことも。
心当たりはあってもどれか分かりません!!!

