時間が経ち過ぎて、いつ崩れてもおかしくない。
「とりあえず水そのまま置いといて!一旦避難!」
「はい!」
街の人たちを外に出して、とりあえず重要そうな柱や壁に触れる炎をすぐに鎮火。
そして私は力が露見しない様、外から見えない場所を全て鎮火しつつ、急いで上に上がる。
「…あれ、ミケさん!?」
逃げ遅れた一匹はミケさんだったようで。
怖かったのか小さく身体を丸めたミケさんが、屋根の上で震えていた。
…初仕事達成じゃん!!!
「ミケさんもう大丈夫だよ。こっちに来れる?」
「…ニャ…。」
恐る恐るミケさんが私の方へ動いた。
けど、建物がぐらりと傾いた。
「おっと、これは大変。」
私はミケさんを瞬時に抱え、下を見る。
「……。」
「……。」
おーちゃんと目が合ったので。
「ミケさん、ちょっと我慢してね。」
「に、ニャ!?」
動物愛護団体の方々。
誠に申し訳ございません。私はおーちゃんに向けてミケさんをパスしました。
「な、何してんねん!?!?」
下からおーちゃんの叫び声も聞こえましたが。
間髪入れずに建物がすぐに崩れ始める。
「一人なら余裕なんです。」
私はせっかく消火してもらったにも関わらず、己の炎で瓦礫を焼滅させながら冷静に下へ降ります。
これくらいなら外にもバレない。私天才。
崩れるならもういいだろうと思い建物の上から順を追って炎を全て鎮火してあげるおまけまで添えて。
街の人達も頑張ってくれたからねー。
「お嬢っ!!!」
「おーちゃんただいまー。」
「ただいまちゃうわ!危ないやろ!何してんねん!?」
「ミケさんもただいまー。」
「無視か!?」

