今まで制限されたものが解放されると、際限なく医術に没頭しているレン。
そんなレンを心配そうに見るアキト。
「…お前に、話があるんだ。」
「…リンのこと?」
「何で分かった!?」
「アキトはリンのこと以外でそんな顔しないから。」
一体どんな顔だとアキトは驚く。
そして、私の話だと分かったレンは一旦手を止めてアキトが既に座っている椅子の正面に座る。
「それで?」
「…俺、気持ちは伝えた。」
「そっか。いつ会ったの?」
「…数日前?」
「どこで?」
「…お、俺の城。」
トキに私がアキトの城に滞在していることを言うなと言われているアキト。
しかしレンもどこで会ったかは気になるところだったので、やっぱり聞かれることになりアキトは動揺する。
「…リン、元気だった?」
「ああ。」
「良かった。アレンデールにいる先生からリンが熱出して怪我してって報告もらってたから心配してた。」
「…おい、俺の気持ちの話はいいのか。」
相変わらずきょとんとするレン。
「え、何が?」
「何がって…お前は余裕か!?」
「…最近はさ。」
ぽつりとレンが呟く。
そんなレンの言葉を静かに聞こうとアキトは黙る。
「割と朝方まで起きてることが多くて。朝日が昇ったら安心するのが自分でも分かる。」
「朝日?」
「あの暁の光はまるでリンみたいで、安心するんだ。」
そう言って綺麗に笑うレンに、アキトはやっぱりどこか胸が痛むようで。

