嘘ではありません。
シオン将軍の相手にかなり疲弊しています。
「だからアキトー?どうにか乗せてー?」
「リンおいで。アキトの馬鹿はもうしばらくほっといていいから。」
「トキ乗せてくれるのー?」
「いいよ。帰って俺も少しリンと話したいんだよね。」
例のお説教ですよね。
それも長くなるから嫌だけど、シオン将軍といるのに比べたら断然マシだ。
今日はトキの部屋で寝ようかな。
「シオンここから一人で平気?」
「…もう今日は散々だ。」
「でも念願のリンに会えてよかったね?」
「…まあ。」
ね、念願…?
重い重い重い。私この人の念願いらない。
「トキ行こうー。」
「あ、うん。じゃあシオンまた後でね。」
私はトキに馬に同乗させてもらって、軽やかに城まで帰りました。
「…はぁ。」
「…お前も疲れてるだろうが俺も疲れた。」
また溜め息を漏らしたシオン将軍に、アキトが自分も疲れていると謎のアピール。
「アキトは要領悪いからな。」
「うるせえ。」
「…彼女、アキトの女にする気?」
「リンにその気はねえよ。」
先程アキトが私を好きだと言うことを大々的に話してしまったので。気持ちは全て筒抜け。
そんなアキトの返答にシオン将軍は僅かに口角が上がる。
「それは良かった。」
「お前に限ってリンに惚れるなんてない…よな?」
「俺に限ってって?」
「だってお前昔から忘れられねえ女がいるからって、どの女も近付けなかったろ。」
昔から忘れず想い続けている人。
シオン将軍には、そんな人がいるらしい。
「確かにいるけど。」
「お前はいつでもモノに出来るだろ?何でしねえわけ?」
「…会えなかったから。」
「へえ。お前にそこまで想われる女にも興味あるけど。俺は今リンで手一杯だしなあ。」

