私はアキトの手を握る。
本当にアキトとシオン将軍が友達ならば、アキトの前で私に何かすることはないと…思いたい。
「どうした?」
「アキト近くにいて。」
「…幻聴か!?」
「もういい。」
アキトの手を離そうとしたら、アキトがぎゅっと握り返してくれた。
そんな優しいアキトさん。
昨日は私がお酒飲み過ぎたばっかりに失態を晒して。勝手に照れて逃げ出してしまったのに。
…私を迎えにきてくれた。
ハルのことで少し不安になっているのは事実で。でもこうしてアキトが来てくれたから。
私は一人じゃないと。
そう思えた。
私は繋いでくれた手はそのまま、アキトをもう片方の手で抱きしめる。
「アキトごめんね!!!」
「なんでお前が謝ってんだよ!?」
「私が飲み過ぎたばっかりに!来てくれてありがとう!!」
「…馬鹿。悪いのは俺だろ。」
まだ思い出したら恥ずかしいから。
アキトを抱きしめたのは、そんな私を迎えに来てくれたアキトへの私なりの照れ隠しでございました。
「で、ハルの結婚についてなんですけど。」
「…まだいたの?」
「そんなに嫌われることしましたっけ。」
「逆に好かれるようなことした記憶ある?」
私があまりにシオン将軍を毛嫌いするもので、アキトが見兼ねて私の手を握ったまま歩き出す。
「鬼人の流言は俺も気になってた。」
「私本当に何も知らないよ?」
「お前を疑うわけねえだろ。」
サラッと。
疑うわけはないと。
それはつまり、こんな私を信じているというアキトの真っ直ぐな想いで。
「〜っやっぱまだ無理かも…。」
「お前シオンの前であんまり可愛くすんな。」

