ヒートアップするだけの私とるう。
そこをカイが間に入り、さらにワカさんが強引にるうから荷物を奪い。
身支度だけでも先に整えると言う話になった。
「え?ここで着替えるの?」
「裾長めだし、これで狭い階段移動するのも危ないから。男共は上で待ってなさい。」
ワカさんは有無を言わせず、この場の男性三人を上階へ上げる。
この手腕、見習いたいです。
大変参考になります。
「素敵なドレスね…!」
「嫁入りの時にママに貰ったのー。刺繍も綺麗だから私も好きー。」
「…そうね。本当に綺麗。」
まずは着替えからスタート。
それが終わればお化粧をして、髪の毛のセットに取り掛かる際に上から声が掛かる。
「ワカ、もうええ?」
「いいわよ。」
声を掛けたおーちゃんがひょこっと現れて固まる。
「…天使?」
「オウスケ、何馬鹿言ってるの。」
おーちゃんが世迷言を呟いた後ろからカイと、まだ角が生えたままのるうも降りて来た。
るうは置いて来てくれると嬉しかったな。
「うわー…お嬢ほんま可愛え。」
「カイありがとー。ねえ、るう聞いた?可愛いって言ってるよ?」
「あ?」
「こんな時くらい怒らなくてもいいじゃん?仲良くしよ?」
ダメ元で仲直りを試みるも、すっごく睨まれる。
「お前エゼルタから真っ直ぐアレンデールに戻れよ。」
「えーなんでー。」
「最低でも三日だ。お前の狂った時間感覚戻すのに三日は掛かる。」
…おっと。
私はここで少しマズいと焦る。
何を隠そう、このエゼルタへの遠征はたぶん三日では済まないと予想していたからだ。
「…るうもしかしてこの後予定ある?」
「ハルの仕事の見張り。後は最近アルの稽古に付き合ってる。他にも仕事はてんこ盛りだ。」

