私の好き嫌いの基準はとても単純なのです。
恐らくこの場でシオンだけは身を持って経験してるので、理解してくれるだろう。
「…それで、シオンも私に用?」
「……。」
「まだ怒ってるー。イヴのことならごめん。」
「…何でハルじゃなくて、あれが兄なんですか。」
呼び方の話か。
そしてやっと口を開いて、初めに言いたいことはそれでいいのか。
「親戚なの。」
「え!?お嬢の!?」
「うん。それも結構血筋も近いと思うよ。従兄弟あたりだったかな。」
「に、似てへん…な。」
パパのお姉さんがヤハネに嫁いで、そこで子供が産まれた。その子供がイヴ。
従兄弟のお兄さんにあたるが、あんなのに似たくはない。
「…私が違うんだよ。」
家族、親戚一同それなりに血の繋がりを感じるくらいには似ている。
ただ唯一似てないのは私だけだろう。
「私の血は希少な混血だから。」
「混血?」
ヤバいヤバい。話し過ぎた。
何を言ってるんだ私。こんなこと言ったって仕方ないのに。
「だからイヴ兄様なの。」
「…へえ。通りで貴女の事情にも詳しいわけですね。」
「そう言うことですねー。」
「それで、先日の戦の件ですけど。」
それが本題ですよね。
何を言われるんでしょうか。シオンの上司である総司令さん困らせたから怒られるのかな。
「…怒る?」
「は?」
「…エゼルタからお城取っちゃったし。国の要のお二人にも迷惑掛けたし。総司令さん殺されたりしてないよね?」
「…煩いくらい元気でした。」
よ、よかったー!
変な罰とか受けてたらどうしようかと思ったー!

