正直なところ、ハルがいればアレンデールは落ちない。
そして今、新たな将としてるうが控えてる。
今のハルとるうが揃って負けるなんてまず有り得ない。だから心配はない。
「それに、レンも心配だしねー。」
「レン…か。」
「せっかく羽を伸ばして過ごしてるところに、水差すことしたくないし。」
「…最後に会った時は忙しそうにしてたなあ。」
忙しい…のか。
会いに行かなくて正解だったな。
「元気ならいっか。」
「そういや、会わなくていいのかよ?レンは待ってるんじゃねえの?」
「…うん。今はいい。」
レンにはレンの生活があるんだし。
忙しいなら尚のこと、邪魔はしたくないし。
実際は、少し怖かったりする。
会ってしまえば、また。
…離れたくなくなりそうで。
「……。」
「じゃあ皆さん明日もよろしくー。明日はボール遊び剣ありでやるからねー。」
私の言葉に硬直する隊員の方々。
「じゃあお先にー。」
先にシャワーを済ませたい私は誰よりも早く広間を出る。
そこへハナちゃんが用意してあるよと声を掛けてくれて、お礼を伝えてそのまま向かった。
「…私を、越えて。」
シャワーを浴びながら、呟く。
自嘲も漏れるそんな言葉は、私の本音。
本当にアキトに越えてほしいと、アキトなら越えられると思ってる。
…だけど。
「私も、もっと強くならなきゃ…。」
そう思わずにはいられない。

