仕方ない。
シオンは嫌がるだろうが、諦めて貰おう。
「イヴ、本当に落ち着いてね。ここに居るシオンさん、ハルのお友達なの。」
「は?」
「ハル、さんの…ご友人…?」
「そうなの。今ならまだ私から口聞いてあげるから、とにかく落ち着こう。」
瞬時に嫌そうにしたシオンには悪いが、もうそう言うことにしてくれ。あながち嘘でもないんだし。
「…嘘だ。ハルさんの友人であれば、貴様に手を出すことはなかろうが。」
「シオンのこれは通常スキンシップなの。誰にでもこうなの。」
「おい。」
お願いだからシオン口挟まないで!?
こっちも寝起きの頭で頑張ってるんですよ!?
「ではハルさんのご友人、その愚か者から離れよ。儂が地獄に送ってくれる。」
「わー待って待って。挑発やめて。え、もうどうしよう。」
「やはり嘘かこの碌でなしが!!!」
嘘じゃないのに!ハルとシオンが淡泊なせいで!
友達なんだから普段からもっと仲良さそうにしてくれよ!?
「そして貴様ハルさんをきちんと出迎えたんだろうな。」
「…戦の後の話ね。アレンデールに帰る前にハル、ここに迎えに来ちゃったから。出迎えてはないかな。」
「それでまたここへ戻ったのか。またハルさんから離れたのか。」
「ここまで送ってくれたのもハルだから。そこに文句があるならハルに言ってよ。」
ハルには悪いが、私はもう聞きたくない。
この手の話はシオンの前であんまりしないでほしい。
「お前はどこまでも罪深い女だ。」
「あーはいはい。それで良いからこのお話やめよっか。他国であんまり騒がないでー。」
「早くハルさんの元へ帰れ。一体いつまでお前はフラフラ出歩いておる。」
「…はぁ。」
だめだー。もう諦めたいー。
「…剣。」
「シオンまで酷い。これ以上私を疲弊させるのやめてー。」
「すぐに息の根止めるんで。もう疲れない。」
「怖いこと言わないでー。」
私にまた剣を返せと言うシオン。
そしてサラッとイヴの命を狙っています。もう二人戦わせるのも良いかもしれない。でもシオンは本気で遠慮はしないよな。
「…その銀髪、もしやエゼルタの?」
「気付くの遅……あれ?イヴ何でシオンのこと知ってるの?」
出不精のイヴが、他国の将軍を知ってるなんて。そんなこともあるのか。
「いつだったか。アレンデールでの式典で、貴様の檻に潜り込んだのも銀髪の童だったと聞いたが。」
「…よーし。イヴお外で話そう。私相手やるよ。」
「ハルさんは大変遺憾だった。その者と内通するとは…どこまでハルさんを愚弄する気だ。」
再びイヴが私を捕らえようと動く。
てか、内通なんかしてないけどね!?

