(どうしよう、久瀬くんと食事なんて)
ソワソワしながら翌日を迎え、私は半信半疑で出社する。
久瀬くんはいつも通りで、特に食事については触れない。
(やっぱり何もないのかな)
そんなふうに思いながら定時を過ぎ、次々と帰っていくメンバーを「お疲れ様でした」と見送る。
最後に私と久瀬くんが残った。
それでも久瀬くんは何も話しかけてこない。
(やっぱり何もないのね。じゃあ、帰ろう。お父様もそろそろ帰る頃よね)
そう思い、デスク周りを片付ける。
すると久瀬くんが、どこかに内線電話をかけ始めた。
「もしもし社長、久瀬です。突然申し訳ありません。これからあやめさんを食事にお連れしてもよろしいでしょうか?」
はっ!?と私は手を止めて固まる。
「……はい、ありがとうございます。帰りは私が責任を持ってお屋敷まで送り届けますので。……はい、失礼いたします」
カチャッと受話器を置くと、久瀬くんは顔を上げて私を見た。
「行きましょうか、あやめさん」
「え、あの、えっと」
「手、繋ぎましょうか?」
「大丈夫です!」
スタスタと歩き始めると、久瀬くんはクスッと笑ってからついて来た。
ソワソワしながら翌日を迎え、私は半信半疑で出社する。
久瀬くんはいつも通りで、特に食事については触れない。
(やっぱり何もないのかな)
そんなふうに思いながら定時を過ぎ、次々と帰っていくメンバーを「お疲れ様でした」と見送る。
最後に私と久瀬くんが残った。
それでも久瀬くんは何も話しかけてこない。
(やっぱり何もないのね。じゃあ、帰ろう。お父様もそろそろ帰る頃よね)
そう思い、デスク周りを片付ける。
すると久瀬くんが、どこかに内線電話をかけ始めた。
「もしもし社長、久瀬です。突然申し訳ありません。これからあやめさんを食事にお連れしてもよろしいでしょうか?」
はっ!?と私は手を止めて固まる。
「……はい、ありがとうございます。帰りは私が責任を持ってお屋敷まで送り届けますので。……はい、失礼いたします」
カチャッと受話器を置くと、久瀬くんは顔を上げて私を見た。
「行きましょうか、あやめさん」
「え、あの、えっと」
「手、繋ぎましょうか?」
「大丈夫です!」
スタスタと歩き始めると、久瀬くんはクスッと笑ってからついて来た。



