ダメだわ。
もう本当に色々ダメ。
私はここ最近の自分の気持ちを、どうにもコントロール出来ずにいた。
こうなった理由は分かっている。
久瀬くんに恋しそうになり、慌ててクリオ製薬の副社長に近づこうとした。
そのあと思わぬ形で久瀬くんに、プ、プ、プロポーズ……され、咄嗟に断ってしまった。
けれど由香里ちゃんと出かけた時に、必死に私に訴えてくれた由香里ちゃんの言葉に胸を打たれた。
政略結婚ではなく、自分の好きな人と結婚する。
私の気持ちはそう変化した。
夏が終わるまでに恋してくださいね!という由香里ちゃんの課題とやらを思い出した途端に、私は久瀬くんを思い浮かべてしまった。
政略結婚しないと決めた今、封印していた気持ちが一気に溢れ出す。
久瀬くんが、久瀬くんが……。
いいえ、その先はまだ言えない。
だって私は、久瀬くんに酷い言葉をかけてしまった。
好きだと告白してくれた久瀬くんを、即座に拒絶してしまった。
そんな私が、舌の根も乾かぬうちに何を考えているのか?
私にそんな資格はない。
それに久瀬くんは私よりも年下だ。
若い女の子の方が、久瀬くんにはお似合いではないだろうか。
この気持ちは、やはり封印しなければ。
だけどそう思えば思うほど、久瀬くんを意識してしまう。
視界に捉えると、どうしてもじっと見つめてしまった。
社長室に二人で向かう時は、いつもドキドキする。
資料を受け取る時に手が触れてしまい、身体がピクッと反応してしまった。
私としたことが、何たる失態。
仕事に集中していないの?
大事な時期なのに!
がんばらなきゃ。
久瀬くんと一緒にこの新部署を軌道に載せなくては。
久瀬くんと、久瀬くんと……。
あー、もう!
ダメすぎる。
己に喝を入れ、私は一人残業することにした。
久瀬くんが帰ったあとなら、冷静に仕事が出来る。
うん、それがいい。
そうして私は毎日、遅くまで残業するようになった。
もう本当に色々ダメ。
私はここ最近の自分の気持ちを、どうにもコントロール出来ずにいた。
こうなった理由は分かっている。
久瀬くんに恋しそうになり、慌ててクリオ製薬の副社長に近づこうとした。
そのあと思わぬ形で久瀬くんに、プ、プ、プロポーズ……され、咄嗟に断ってしまった。
けれど由香里ちゃんと出かけた時に、必死に私に訴えてくれた由香里ちゃんの言葉に胸を打たれた。
政略結婚ではなく、自分の好きな人と結婚する。
私の気持ちはそう変化した。
夏が終わるまでに恋してくださいね!という由香里ちゃんの課題とやらを思い出した途端に、私は久瀬くんを思い浮かべてしまった。
政略結婚しないと決めた今、封印していた気持ちが一気に溢れ出す。
久瀬くんが、久瀬くんが……。
いいえ、その先はまだ言えない。
だって私は、久瀬くんに酷い言葉をかけてしまった。
好きだと告白してくれた久瀬くんを、即座に拒絶してしまった。
そんな私が、舌の根も乾かぬうちに何を考えているのか?
私にそんな資格はない。
それに久瀬くんは私よりも年下だ。
若い女の子の方が、久瀬くんにはお似合いではないだろうか。
この気持ちは、やはり封印しなければ。
だけどそう思えば思うほど、久瀬くんを意識してしまう。
視界に捉えると、どうしてもじっと見つめてしまった。
社長室に二人で向かう時は、いつもドキドキする。
資料を受け取る時に手が触れてしまい、身体がピクッと反応してしまった。
私としたことが、何たる失態。
仕事に集中していないの?
大事な時期なのに!
がんばらなきゃ。
久瀬くんと一緒にこの新部署を軌道に載せなくては。
久瀬くんと、久瀬くんと……。
あー、もう!
ダメすぎる。
己に喝を入れ、私は一人残業することにした。
久瀬くんが帰ったあとなら、冷静に仕事が出来る。
うん、それがいい。
そうして私は毎日、遅くまで残業するようになった。