私の手がぴくりと動く。
「小夏、ちゃんと聞こえてるんだね? 僕さ、今日のために冬夜さんから預かってた手紙を取りに行ってたんだ。今から読むから、よく聞くんだよ」
ーー小夏へ
小夏、元気ですか?
今日も笑ってくれていますか?
大事なライブの日だね。
僕が君の前から消えたあのクリスマスの日から、小夏のことを考えない日は1日もなかったよ。今日は今まで話せなかった話を少しさせてください。
まず、父さんのこと。小夏はまだ小さかったから知らないと思うけど、父さんも小夏ことをすごくすごく愛していました。
小夏はよく父さんが死んだことを自分のせいだと責めていたよね。自分が産まれてきたことで家族の形を変えてしまったんだと悔やんでいたよね。
だから父さんが戻ってきてくれるようにとあのクリスマスの日も必死にお願いしていたんだよね。
でもね、父さんは家族のために働いて、歌手でいられて、幸せだったと思うよ。小夏のために、歌っていたんだよ。それを悲しい思い出だけにしないであげて。悲しいことがあった以上に幸せな時間もあったこと、どうか忘れないでいて。
だから、死んだのは自分のせいなんて、責めたらダメだよ。自分が代わりに死ねば、なんて思ったら絶対にダメだ。
小夏は、僕たちの大事な家族なんだから。
父さんは小夏にこんなことも言っていました。
『小春が産まれたら、この子は真ん中の子になるから。きっと今以上にしっかり者になって、我慢させちゃうだろう。この子は本当はすごく繊細なのに周りのことをよく見てるから無理してしまう。そこが僕に似てるから心配なんだ。なぁ、冬夜。この子にはいつも笑っていて欲しい。だけど、安心して泣ける場所もちゃんと用意してあげてやってくれ』
笑って、泣いて。
小夏は上手くできないところがあったよね。
周りのことを大切にするがあまり、自分の気持ちを置いていってしまう。
父さんは、そんな小夏をずっと心配していたし、ちゃんと見つけていたんだよ。
だから、小夏。
もう、我慢しないでいいんだ。
辛い時は僕がいる。
晴も居る。
みんなが居る。
ありのままの小夏がみんな、大好きなんだよ。
「おと……うさん……? ごめんね……」
「そうお父さんだ。きっと今も小夏のことを見守ってくれているよ」
「小夏、ちゃんと聞こえてるんだね? 僕さ、今日のために冬夜さんから預かってた手紙を取りに行ってたんだ。今から読むから、よく聞くんだよ」
ーー小夏へ
小夏、元気ですか?
今日も笑ってくれていますか?
大事なライブの日だね。
僕が君の前から消えたあのクリスマスの日から、小夏のことを考えない日は1日もなかったよ。今日は今まで話せなかった話を少しさせてください。
まず、父さんのこと。小夏はまだ小さかったから知らないと思うけど、父さんも小夏ことをすごくすごく愛していました。
小夏はよく父さんが死んだことを自分のせいだと責めていたよね。自分が産まれてきたことで家族の形を変えてしまったんだと悔やんでいたよね。
だから父さんが戻ってきてくれるようにとあのクリスマスの日も必死にお願いしていたんだよね。
でもね、父さんは家族のために働いて、歌手でいられて、幸せだったと思うよ。小夏のために、歌っていたんだよ。それを悲しい思い出だけにしないであげて。悲しいことがあった以上に幸せな時間もあったこと、どうか忘れないでいて。
だから、死んだのは自分のせいなんて、責めたらダメだよ。自分が代わりに死ねば、なんて思ったら絶対にダメだ。
小夏は、僕たちの大事な家族なんだから。
父さんは小夏にこんなことも言っていました。
『小春が産まれたら、この子は真ん中の子になるから。きっと今以上にしっかり者になって、我慢させちゃうだろう。この子は本当はすごく繊細なのに周りのことをよく見てるから無理してしまう。そこが僕に似てるから心配なんだ。なぁ、冬夜。この子にはいつも笑っていて欲しい。だけど、安心して泣ける場所もちゃんと用意してあげてやってくれ』
笑って、泣いて。
小夏は上手くできないところがあったよね。
周りのことを大切にするがあまり、自分の気持ちを置いていってしまう。
父さんは、そんな小夏をずっと心配していたし、ちゃんと見つけていたんだよ。
だから、小夏。
もう、我慢しないでいいんだ。
辛い時は僕がいる。
晴も居る。
みんなが居る。
ありのままの小夏がみんな、大好きなんだよ。
「おと……うさん……? ごめんね……」
「そうお父さんだ。きっと今も小夏のことを見守ってくれているよ」


