けれど、私は私が生まれてきた意味を失いたくないから。
そして命より大切なものが何かを知ったから。
君がいたから、踏み出せた。
君がいたから、解ったんだよ、晴。
迷ってる時間も惜しいほど、刻み付けられた願い。
「ーー明日でbihukaは解散する。
でも例え歌をなくしたとしても、私、やっぱりまた何度でも這い上がってみせるよ。
何度でも、夢をみせられるそんな歌手でいたい。
……これから先も私はずっと……
ずっとbihukaでいたいっ!!
可能性が0でもいい。
マイナスでもいい。
私が歌って、晴が聴いてくれる。
ファンのみんなが聴いてくれる。
もらった幸せを、舞台の上からみたあの景色を、たくさんの思いを託されてみんなで繋いできた夢を忘れることはどうしてもできないの」
「それが……小夏の答え?」
「うん。これが私がたどり着いたゴール」
「諦めないことは美徳だ。僕が楽な道を指し示すことはいくらでもできる。それでも命を懸けてまでやるということは、その夢は小夏の命そのものなんだよね。僕はそれを奪うことなんて、医者としてもうできそうにない。
……死に方だって生き方のひとつだから。僕も小夏に出会えたから、小夏と夢を追い続けてきたから、それを知ることが出来た」
「晴、お願い。もう一生のお願いは使えないけど。だからこれは私の心からの願い。私と最後まで向き合ってくれないかな。みじめな姿を沢山見せると思う。それでも足掻いて足掻きまくって頑張り続けるから。どんな治療も受ける。どんな困難にも向き合う。だからこれからも諦めないで一番そばで見守っていて。そしていつか本当にもう一度歌手になって、私の夢が叶った時にはーーー」
私は、ひと呼吸おいてゆっくりと言った。
「私を晴のお嫁さんにしてください!!!」
「ーーもちろん。もう僕の心はとっくに小夏だけのものだよ」
晴が差し出してきた手を私は受け取る。
泣きながら、頬ずりをしてキスをする。
「約束だよ……」
「約束だ。必ず生きて、歌い続けること」
大好き、大好き、大好き。
晴が大好き。
大好きだからこそ、君の前では強がっていたい。
私の一番好きな私でいたいんだ。
私はこれからも君だけを愛し、愛されていく。
一緒に見たこの星空のこと、この夜のこと、いつか過ぎ去ってしまっても、永遠に忘れないように胸に刻みつけるから。
私は、一生分の恋を、この命を君だけに捧げて歌っていこうと決めた。
迷うことなんて何もない、君がずっと道しるべでいてくれるから。
そして命より大切なものが何かを知ったから。
君がいたから、踏み出せた。
君がいたから、解ったんだよ、晴。
迷ってる時間も惜しいほど、刻み付けられた願い。
「ーー明日でbihukaは解散する。
でも例え歌をなくしたとしても、私、やっぱりまた何度でも這い上がってみせるよ。
何度でも、夢をみせられるそんな歌手でいたい。
……これから先も私はずっと……
ずっとbihukaでいたいっ!!
可能性が0でもいい。
マイナスでもいい。
私が歌って、晴が聴いてくれる。
ファンのみんなが聴いてくれる。
もらった幸せを、舞台の上からみたあの景色を、たくさんの思いを託されてみんなで繋いできた夢を忘れることはどうしてもできないの」
「それが……小夏の答え?」
「うん。これが私がたどり着いたゴール」
「諦めないことは美徳だ。僕が楽な道を指し示すことはいくらでもできる。それでも命を懸けてまでやるということは、その夢は小夏の命そのものなんだよね。僕はそれを奪うことなんて、医者としてもうできそうにない。
……死に方だって生き方のひとつだから。僕も小夏に出会えたから、小夏と夢を追い続けてきたから、それを知ることが出来た」
「晴、お願い。もう一生のお願いは使えないけど。だからこれは私の心からの願い。私と最後まで向き合ってくれないかな。みじめな姿を沢山見せると思う。それでも足掻いて足掻きまくって頑張り続けるから。どんな治療も受ける。どんな困難にも向き合う。だからこれからも諦めないで一番そばで見守っていて。そしていつか本当にもう一度歌手になって、私の夢が叶った時にはーーー」
私は、ひと呼吸おいてゆっくりと言った。
「私を晴のお嫁さんにしてください!!!」
「ーーもちろん。もう僕の心はとっくに小夏だけのものだよ」
晴が差し出してきた手を私は受け取る。
泣きながら、頬ずりをしてキスをする。
「約束だよ……」
「約束だ。必ず生きて、歌い続けること」
大好き、大好き、大好き。
晴が大好き。
大好きだからこそ、君の前では強がっていたい。
私の一番好きな私でいたいんだ。
私はこれからも君だけを愛し、愛されていく。
一緒に見たこの星空のこと、この夜のこと、いつか過ぎ去ってしまっても、永遠に忘れないように胸に刻みつけるから。
私は、一生分の恋を、この命を君だけに捧げて歌っていこうと決めた。
迷うことなんて何もない、君がずっと道しるべでいてくれるから。


