『春一番』
1.
まだなにも知らなかった
だけど桜の木の下で きみと出会った日
始まりの予感がした
あたたかな風が吹いた
木漏れ日は眩しくて
走り出した心は
もう止められなくて苦しかった
「はじめまして」
そう言って少し照れくさそうに笑うきみが
いたずらっ子みたいで くすぐったいくらいで
ずっと忘れられないの
私はきみの目にどう映っていた?
きみの心に残っていなくてもいい
私の中には今もあの風が吹いているから
「終わりがあるのだとしてもきみがいい」
隠していてごめんね
黙っていて困らせたね
それでも君と過ごす日々が
ぜんぶ宝物になると
はじめから 私気づいていたんだ
心に春一番が吹いた
きみに出会えて
きみのために歌えて
きみが気づいてくれて
本当によかったよ
I sing forever you.
きみをあいしている
そう歌っていたんだよ
2.
初めから知っていたらどうしていたんだろう
ぼくが守るなんて きみに言えただろうか
始まりの歌がきこえた
心をとかすようで
刺さったままの棘が痛くて
抜けないでと願っていたのに
もう止められなくて悲しかった
「ごめんなさい」
そう言って必死に泣くのを我慢するきみが
鮮明に美しさだけを焼き付けて 移ろいゆく
桜のように儚かった
僕だけがきみにしてあげられること
きみは忘れてしまってもいい
僕の中には今もあの風が吹いてるから
「きみには笑っていて欲しい」
押し付けてごめんね
ほんとうは泣きたかったよね
それでもきみの笑顔が
きみだけがもっている才能が
必ず光り輝くともう信じていたんだ
心に春一番が吹いた
きみに出会えて
きみを支えられて
きみが笑ってくれるから
本当によかったよ
I will protect you from everything
きみをあいしている
ずっときみのとなりにいたい
The love story ...... なんて
かっこよく言えるかは分からないけど
私たちらしく不器用でもいいから
歩き出したいよね
たぶん運命だったんだって
出逢えたことが
偶然で必然で
甘いチョコレートみたいに
いつの間にか夢中になって
お互いがお互いを求めて
この春の中にとけてゆくんだ
今日は春一番が吹いた
きみがいる春がきた
きみのいる春がきた
一生忘れたくない春だった


