キミのために一生分の恋を歌う② -last stage-

ノックして、ゆかさんと先生が入ってきた。
でも先生はこの間とは違って、私服で。

「小夏ちゃん、諏訪野先生とこれから外出できるって。良かったね!」
「外出? いいんですか」
「基本車椅子移動で、酸素のカニューレとポータブルモニターは付けたままになるけど」
「ゆかさんも来てくれる?」
「ううん。二人で行きなよ。大丈夫よ。私が保証するから」

ゆかさんの顔を見てたら、確かに嘘のない顔で。
それによく分からないけど、出かけないと後悔する気がしたから。

「分かりました。諏訪野? 先生、お願いします」
「うん。一緒に行こう、小夏」

先生の顔はとても真剣で、なんか分かんないけどやっぱり胸が苦しくなる。
はじめは怖かった。なのにその瞳が、優しい声が、何故か今は懐かしい。