私が晴の記憶をなくしたまま目覚めたその日、家に帰った晴は机の一番上の引き出しを開けた。
そこには一通の手紙と1枚のCD-ROMが入っていた。
【晴へ】
いまこの手紙を読んでいるということは、きっと私はもう既に晴の前からいなくってしまったか、最期かと思うくらい、晴にとても辛い思いをさせてしまっているということだよね。
家族やみんなにも手紙を書こうと思ったんだけど、ちょっと時間を使いすぎて疲れちゃったのと、寂しくて上手くまとまらなかったから、手紙は晴だけに託します。
晴、最後まで頑張れなくてごめんね。
私は晴のことが好きです。
大好きです。
何度でも言うよ。
自信を持って言えるよ。
世界で一番、晴が大好きです。
だからどんなことがあっても、最後まで頑張るつもりでした。
いつか晴に「いっぱいいっぱい頑張ったね。もう頑張らなくていいんだよ」って。
そう言って貰える日まで頑張りたかったです。
だけど、きっとそれは叶わないから。
それが分かるから、始めに言わせてください。
ごめんね。
そして私のことを最期まで諦めないでいてくれてありがとう。
私は言葉でまとめるのは苦手だし、気持ちはいつも音楽に乗せてきたから、最期まで私らしくを貫きたくて、この手紙にはCDを同封します。
ここには、みんなに向けた歌が12曲入っています。
私が居なくなった月から、1ヶ月に1曲ずつ公開してください。
そうしたら、1年間、みんなと会えるでしょう?
これできっと、私のこと忘れないでいてもらえるよね?
晴に出会って、はじめて死ぬことが怖くなりました。
晴に出会って、はじめて生きたいと思えました。
晴に出会って、私ははじめての気持ちを沢山知れました。
だから私の人生はとても幸せでした。
こんな気持ちを惜しむことなく伝えたくて、だから少しずつこっそり、この曲たちを作ってました。
お父さん、お母さん、小春、冬夜、すみちゃん、麦、晴のお父さんやお母さん、お兄さんご夫婦に、東条先生やゆかさん、そして陽菜さんを想って。
私の音楽を聴いて愛してくれたファンやスタッフの皆さんへ。
最後に、晴へ。
私の大好きな晴へ。
あのね、本当はあの日。
晴が代々木公園の桜の中で、私の声を初めて聴いた日。
あれ、本当に私が歌ってたんだよ。
だってすごく気持ちのいい日だったから。
そんな日に歌わないとか、おかしいでしょう(笑)
晴が聞いてくれて、私を見つけてくれたこと、うれしかったよ。
だから私は、ここにいるよ。
ふっとしたときに、そこにいるんだよ。
晴の心の中にずっといるよ。
忘れてなんかあげません。
ずっと消えてなんかあげないから。
だからどうか晴もほんのちょっとでいい。
私のこと、忘れないでね。
そして、いつかはやっぱり、幸せになってね。
晴は立派なお医者さんだよ。
どうかどうか自信を無くさないでね。
これからもたくさんの人を救ってください。
いつまでもいつまでも、元気で、私の大好きな晴でいてください。
出逢ってくれてありがとう。
【美深 小夏より】
PS 本当はいつか、諏訪野 小夏になりたいな、なんて思ってました。
妄想するのは自由だから。いいよね?
私の歌、絶対に聴いてね。
大丈夫、もう何も怖くないよ。
私はここにいるからね。
そこには一通の手紙と1枚のCD-ROMが入っていた。
【晴へ】
いまこの手紙を読んでいるということは、きっと私はもう既に晴の前からいなくってしまったか、最期かと思うくらい、晴にとても辛い思いをさせてしまっているということだよね。
家族やみんなにも手紙を書こうと思ったんだけど、ちょっと時間を使いすぎて疲れちゃったのと、寂しくて上手くまとまらなかったから、手紙は晴だけに託します。
晴、最後まで頑張れなくてごめんね。
私は晴のことが好きです。
大好きです。
何度でも言うよ。
自信を持って言えるよ。
世界で一番、晴が大好きです。
だからどんなことがあっても、最後まで頑張るつもりでした。
いつか晴に「いっぱいいっぱい頑張ったね。もう頑張らなくていいんだよ」って。
そう言って貰える日まで頑張りたかったです。
だけど、きっとそれは叶わないから。
それが分かるから、始めに言わせてください。
ごめんね。
そして私のことを最期まで諦めないでいてくれてありがとう。
私は言葉でまとめるのは苦手だし、気持ちはいつも音楽に乗せてきたから、最期まで私らしくを貫きたくて、この手紙にはCDを同封します。
ここには、みんなに向けた歌が12曲入っています。
私が居なくなった月から、1ヶ月に1曲ずつ公開してください。
そうしたら、1年間、みんなと会えるでしょう?
これできっと、私のこと忘れないでいてもらえるよね?
晴に出会って、はじめて死ぬことが怖くなりました。
晴に出会って、はじめて生きたいと思えました。
晴に出会って、私ははじめての気持ちを沢山知れました。
だから私の人生はとても幸せでした。
こんな気持ちを惜しむことなく伝えたくて、だから少しずつこっそり、この曲たちを作ってました。
お父さん、お母さん、小春、冬夜、すみちゃん、麦、晴のお父さんやお母さん、お兄さんご夫婦に、東条先生やゆかさん、そして陽菜さんを想って。
私の音楽を聴いて愛してくれたファンやスタッフの皆さんへ。
最後に、晴へ。
私の大好きな晴へ。
あのね、本当はあの日。
晴が代々木公園の桜の中で、私の声を初めて聴いた日。
あれ、本当に私が歌ってたんだよ。
だってすごく気持ちのいい日だったから。
そんな日に歌わないとか、おかしいでしょう(笑)
晴が聞いてくれて、私を見つけてくれたこと、うれしかったよ。
だから私は、ここにいるよ。
ふっとしたときに、そこにいるんだよ。
晴の心の中にずっといるよ。
忘れてなんかあげません。
ずっと消えてなんかあげないから。
だからどうか晴もほんのちょっとでいい。
私のこと、忘れないでね。
そして、いつかはやっぱり、幸せになってね。
晴は立派なお医者さんだよ。
どうかどうか自信を無くさないでね。
これからもたくさんの人を救ってください。
いつまでもいつまでも、元気で、私の大好きな晴でいてください。
出逢ってくれてありがとう。
【美深 小夏より】
PS 本当はいつか、諏訪野 小夏になりたいな、なんて思ってました。
妄想するのは自由だから。いいよね?
私の歌、絶対に聴いてね。
大丈夫、もう何も怖くないよ。
私はここにいるからね。