「bihukaさんによる演奏は以上です。ありがとうございました!!」
大きな拍手と共に終わる時間。
これで、あとは本当にラストライブだけ。
寂しくなっちゃうな。
だけどそれは愛おしい人たちとやり遂げられたから。
そう思えるくらい今が幸せだから。
「皆さんありがとうございました! 希望に満ちた皆さんとこの時間を過ごせたこと、一生忘れません」
そして舞台裏へ戻ろうとした瞬間、講堂の1番後ろに杖をつきながら立っている、まるでまぼろしのようなその人の姿が見えた。
「⋯⋯と、冬夜……?」
ずっとずっと会いたかった。
ずっとずっと思い続けていた。
ずっとずっとこんな日がくることを夢見ていた。
私は舞台からかけ降りて一目散に走り出す。
「おい、走るな!!」
晴も焦ったように追いかけてくる。
ごめんね。
振り向くことも立ち止まることも出来ない。
「小夏……ただいま」
冬夜は優しい声でそれだけ言って、私のことを抱きしめてくれた。
「冬夜!! ねぇホントに冬夜なの!!」
「いっぱい、待たせてごめんね」
「身体は……大丈夫なの?」
「うん。半身が麻痺しているからもう楽器は弾けないけど。やっとここまでたどり着いたよ」
「いいのそんなの! 冬夜が……生きていてさえ、いてくれれば」
私は泣きながら抱きしめた。
何度も何度も、冬夜の名前を呼んで。
もうどこにも行かないように冬夜の手を力の限り握りしめて。
冬夜のことだけを見つめていった。
「ねぇ冬夜。私……いっぱい頑張ったよね? 私の歌は、ちゃんと届いたんだよね? だからもう⋯⋯ちょっとだけ休んだっていいよねーー?」
私はもうとても安らかな気分で、冷たい床へと倒れ落ちた。
それと同時に大きな雷が落ちて、雨の降り始める音が聞こえた。
「小夏!!」
そして、悲しいくらいに遠くに、晴の声が響いていた。
大きな拍手と共に終わる時間。
これで、あとは本当にラストライブだけ。
寂しくなっちゃうな。
だけどそれは愛おしい人たちとやり遂げられたから。
そう思えるくらい今が幸せだから。
「皆さんありがとうございました! 希望に満ちた皆さんとこの時間を過ごせたこと、一生忘れません」
そして舞台裏へ戻ろうとした瞬間、講堂の1番後ろに杖をつきながら立っている、まるでまぼろしのようなその人の姿が見えた。
「⋯⋯と、冬夜……?」
ずっとずっと会いたかった。
ずっとずっと思い続けていた。
ずっとずっとこんな日がくることを夢見ていた。
私は舞台からかけ降りて一目散に走り出す。
「おい、走るな!!」
晴も焦ったように追いかけてくる。
ごめんね。
振り向くことも立ち止まることも出来ない。
「小夏……ただいま」
冬夜は優しい声でそれだけ言って、私のことを抱きしめてくれた。
「冬夜!! ねぇホントに冬夜なの!!」
「いっぱい、待たせてごめんね」
「身体は……大丈夫なの?」
「うん。半身が麻痺しているからもう楽器は弾けないけど。やっとここまでたどり着いたよ」
「いいのそんなの! 冬夜が……生きていてさえ、いてくれれば」
私は泣きながら抱きしめた。
何度も何度も、冬夜の名前を呼んで。
もうどこにも行かないように冬夜の手を力の限り握りしめて。
冬夜のことだけを見つめていった。
「ねぇ冬夜。私……いっぱい頑張ったよね? 私の歌は、ちゃんと届いたんだよね? だからもう⋯⋯ちょっとだけ休んだっていいよねーー?」
私はもうとても安らかな気分で、冷たい床へと倒れ落ちた。
それと同時に大きな雷が落ちて、雨の降り始める音が聞こえた。
「小夏!!」
そして、悲しいくらいに遠くに、晴の声が響いていた。


