学校に着いて、職員室で先生たちに軽く挨拶を済ませると晴と中に入った。普段、私がいる教室へ入ると、昨日のうちにすみちゃんから預かった今日の衣装を渡した。
「はいこれ、ここで着替えて」
「え、いま?」
「ねぇ晴、一生のお願い」
「それここで使っていいの?」
「ふふ、いいんだよ。だって私のずっとしたかったことだもん」
晴は不思議そうに首を傾げながら、着替える。
しばらくすると、ブレザーの制服姿の晴がいる。
私はセーラー服で、晴がブレザーで。
私の理想通りの姿。
「これ流石に無理がないか?」
「……ッ」
「おい泣いてるのか?」
「……泣いてなんかないもん。ただ私もいつか好きな人が出来たら、こうして学校で当たり前に過ごせるのかなって夢見てただけ。ハハ、うち女子校だけどね」
「そうだな」
「なんて言うかさ、私、いつも恋って年の離れた人ばっかりにしてて。だから友達の話とか聞いちゃうと、ちょっと、いやかなり憧れてたの」
「小夏にもそういう女子らしい感情があると安心するよ」
「うん……」
私から晴を抱きしめる。
この香りとこの熱を一生忘れないように。
どうしてこんなにも好きなんだろう。
分かんないくらいただ大好きで。
晴は何も言わずに抱きしめ返してくれた。
「じゃあ着替えたしさ、私のお気に入りの場所に行こう?」
「それ、当てていい?」
「え、うん」
「屋上だろ」
「すごい、正解」
「簡単すぎ」
からかうようにデコピンしてくる晴。
もう、と怒ってやり返そうとするんだけど上手く避けられちゃって悔しかった。
「はいこれ、ここで着替えて」
「え、いま?」
「ねぇ晴、一生のお願い」
「それここで使っていいの?」
「ふふ、いいんだよ。だって私のずっとしたかったことだもん」
晴は不思議そうに首を傾げながら、着替える。
しばらくすると、ブレザーの制服姿の晴がいる。
私はセーラー服で、晴がブレザーで。
私の理想通りの姿。
「これ流石に無理がないか?」
「……ッ」
「おい泣いてるのか?」
「……泣いてなんかないもん。ただ私もいつか好きな人が出来たら、こうして学校で当たり前に過ごせるのかなって夢見てただけ。ハハ、うち女子校だけどね」
「そうだな」
「なんて言うかさ、私、いつも恋って年の離れた人ばっかりにしてて。だから友達の話とか聞いちゃうと、ちょっと、いやかなり憧れてたの」
「小夏にもそういう女子らしい感情があると安心するよ」
「うん……」
私から晴を抱きしめる。
この香りとこの熱を一生忘れないように。
どうしてこんなにも好きなんだろう。
分かんないくらいただ大好きで。
晴は何も言わずに抱きしめ返してくれた。
「じゃあ着替えたしさ、私のお気に入りの場所に行こう?」
「それ、当てていい?」
「え、うん」
「屋上だろ」
「すごい、正解」
「簡単すぎ」
からかうようにデコピンしてくる晴。
もう、と怒ってやり返そうとするんだけど上手く避けられちゃって悔しかった。


