キミのために一生分の恋を歌う② -last stage-

次の日の朝。私は晴のマンションに来ていた。
今日もいいお天気なのだけど、積乱雲が伸びてて、ちょうどライブが終わる頃にはひと雨来そうだと、テレビのニュース番組で言っていた。

私達が今回舞台に上がることはオープンキャンパスに来る生徒たちには秘密にしてるみたいで、いわゆるサプライズ登場になる。
という訳で私たちとは別に小春は先に生徒として説明会を聞きに行っている。

「小夏」
「ん?」
「楽しみにしてるところ悪いけどちょっと診察させて」
「うん」

私は服の前をあける。いつまで経っても恥ずかしいのは慣れなくて、晴の伏し目がちな瞳を見ていた。
聴診器を当てて慎重に胸の音を確認する晴。

「よし、終わり」
「どう?」
「んー酸素も測らせて」
「はい」

今度は指を出す。

「どう?」
「言わないとダメ?」
「えー教えてくれないの?」
「だって小夏、言うと不安になったり無理しすぎたりしそうかなって」
「ふぅん。でもいいもん。好きにするから」
「でもこれははじめにうち来た時から言おうと思ってたんだけど」
「なに?」
「制服、よく似合ってる。小夏はちょっとどこか大人びてるとこあるからさ。ほんとに高校生なんだな」
「ふふっそうでしょ?」

そっかぁ。制服姿は初めて見せたかも。
私は立ち上がり、晴の前でクルッと回ってみせた。
晴は拍手してくれる。
褒めて貰えて嬉しいな〜。

「じゃあライブ始まるまで学校デートしよ」
「はいはい」

いつものように通学路を歩いて晴と学校へ行きかったけど、案の定晴に怒られて車で学校へと向かった。