ライブから1週間が過ぎた。
やっと体調が落ち着いて、退院の日がやってきた。
病室には小春とすみちゃん、ゆかさんと晴のいつものメンバーが揃っていた。
「やっと退院できる……」
「小夏ちゃんおめでとう。またちょっと寂しくなるけど、私もラストライブに諏訪野先生と同行できることになって嬉しい! ちゃんとサポートするからね」
「ありがとうございます。ゆかさんが居てくれて心強いです」
「なーに! あの時3人で約束したじゃない!! 小夏ちゃんのことは私が応援したいのよ」
ギュッとゆかさんが抱きしめてくれる。
まだ伝えてないけど、本当にお母さんみたいで。
いつか伝えられたらいい。
「小夏、北海道まであと1週間。とにかく無理だけはするなよ」
「それが〜あの〜……諏訪野先生。ちょっとご相談が」
「ん、どうしたのすみさん?」
私と小春とすみちゃんが目を合わせる。
よし、と呟き心のうちで3人が結束を誓い合う。
「実はうちの高校、明日オープンキャンパスで」
「へぇ。高校でもそんなのあるんだ」
「それでお姉ちゃんがbihukaだと知った校長先生から、直々にbihukaに1曲だけでもお願いできないかと連絡が。学校の宣伝にもなるし、私みたいな受験生もお姉ちゃんみたいなすごい人が居るんだって更に受験を頑張れると思うんです」
「ねっ、晴!! お願い許可して。小春もこう言ってるし1曲だけだから!!! それに場所は講堂だから、この間みたいに暑くもないし大丈夫」
晴はすごく迷ってるように腕組みした。
ゆかさんはまぁまぁ、と肩を叩く。
「諏訪野先生と小夏ちゃんが明日デートなのは聞いてますけど。たまには独り占めしないで、みんなで青春してきてくださいよ! 高校時代なんてあっという間でしょう。あっという間なのに、胸の中にずっと残るものなんだから」
「高瀬さんはなんでデートのことを……そんなことより……」
「先生! うち、超特急で先生用の衣装また作りました! ぜひ着てみて欲しいんですっ」
「え、僕もまた出るの?」
「だって今回も急だから、バンドの人達集められないもん。だから私と小春キーボードと晴バイオリン」
「お願いしますっ!!! 諏訪野先生」
はぁとため息をついた晴だけど、もう完全に周りは固められているのである。
夏の終わりを告げるツクツクボウシの声が、病室の開けた窓から聞こえてきていた。
「晴。私、学校デートしたいって前に言った」
そう、夏はあと少しなのだ。
「分かったよ……にしてもなんで僕、いつも直前に知らされるんだ?」
晴はついに折れた。
それと同時に、私たちはガッツポーズした。
ゆかさんも応援しに見に行くって言ってくれたが、流石にそれはゆかさんを拘束しすぎなので丁重に遠慮しておいた。
やっと体調が落ち着いて、退院の日がやってきた。
病室には小春とすみちゃん、ゆかさんと晴のいつものメンバーが揃っていた。
「やっと退院できる……」
「小夏ちゃんおめでとう。またちょっと寂しくなるけど、私もラストライブに諏訪野先生と同行できることになって嬉しい! ちゃんとサポートするからね」
「ありがとうございます。ゆかさんが居てくれて心強いです」
「なーに! あの時3人で約束したじゃない!! 小夏ちゃんのことは私が応援したいのよ」
ギュッとゆかさんが抱きしめてくれる。
まだ伝えてないけど、本当にお母さんみたいで。
いつか伝えられたらいい。
「小夏、北海道まであと1週間。とにかく無理だけはするなよ」
「それが〜あの〜……諏訪野先生。ちょっとご相談が」
「ん、どうしたのすみさん?」
私と小春とすみちゃんが目を合わせる。
よし、と呟き心のうちで3人が結束を誓い合う。
「実はうちの高校、明日オープンキャンパスで」
「へぇ。高校でもそんなのあるんだ」
「それでお姉ちゃんがbihukaだと知った校長先生から、直々にbihukaに1曲だけでもお願いできないかと連絡が。学校の宣伝にもなるし、私みたいな受験生もお姉ちゃんみたいなすごい人が居るんだって更に受験を頑張れると思うんです」
「ねっ、晴!! お願い許可して。小春もこう言ってるし1曲だけだから!!! それに場所は講堂だから、この間みたいに暑くもないし大丈夫」
晴はすごく迷ってるように腕組みした。
ゆかさんはまぁまぁ、と肩を叩く。
「諏訪野先生と小夏ちゃんが明日デートなのは聞いてますけど。たまには独り占めしないで、みんなで青春してきてくださいよ! 高校時代なんてあっという間でしょう。あっという間なのに、胸の中にずっと残るものなんだから」
「高瀬さんはなんでデートのことを……そんなことより……」
「先生! うち、超特急で先生用の衣装また作りました! ぜひ着てみて欲しいんですっ」
「え、僕もまた出るの?」
「だって今回も急だから、バンドの人達集められないもん。だから私と小春キーボードと晴バイオリン」
「お願いしますっ!!! 諏訪野先生」
はぁとため息をついた晴だけど、もう完全に周りは固められているのである。
夏の終わりを告げるツクツクボウシの声が、病室の開けた窓から聞こえてきていた。
「晴。私、学校デートしたいって前に言った」
そう、夏はあと少しなのだ。
「分かったよ……にしてもなんで僕、いつも直前に知らされるんだ?」
晴はついに折れた。
それと同時に、私たちはガッツポーズした。
ゆかさんも応援しに見に行くって言ってくれたが、流石にそれはゆかさんを拘束しすぎなので丁重に遠慮しておいた。


